37回もの年間タイトルをもたらせた史上最強のハーレー・レーサー 『XR750』とは

AMAのホモロゲーション・ルールに準じて200台が生産された初期型XR。しかし、約半数は売れ残り、税務会計の都合上、数年の間、H-D社内でご覧のような状態で保管されたとのこと
工場内でまさにハンドメイドで生産されていたことが分かる一枚。アイアンヘッドとシングルキャブであることから初期型であることが確認できる
1970年代にハーレーワークスに所属したRex Beauchamp。XRが“アイアン”から“オールアルミ”エンジンに移り変わる1971年にH-D社と契約し、1974年に年間ランキング4位の成績をおさめたとのことです
写真は1969年にチャンピオンとなったハーレーワークスのMert Lawwill。1971年のオートバイドキュメンタリー映画、On Any Sundayに登場したことでもお馴染みのライダーです。
ロードレーサータイプの『XR-TT』も1970年から登場。写真はツインキャブのオールアルミエンジンを搭載するマシンで乗るのはKR時代から活躍するライダー、Cal Rayborn
マニアの間ではゼッケンナンバー#9のイメージが強いJay Springsteenですがチャンピオン時代は#1のナンバーでGNCに参戦
OHVツインのXRエンジンはボア79.4mm×ストローク75.6mmの750cc。公式に発表されることはなかったが初期型でも70~79馬力、後期型は90馬力以上を発揮していたそうです
1957年に市販されていたXLスポーツスターのレーシングバージョン、XLRをショートストローク化し、レギュレーションに準じた排気量となった初代XRは1970年に登場
アルミ製のツインキャブヘッドとシリンダーを備えたXRは1972年に登場。ハーレーレーシングのディレクター、Dick O'Brienによる最高傑作といっても過言でないマシンです
80年代後半から90年代にかけてハーレーワークスのエースとして君臨したScott Parkerは9回もの年間チャンピオンを獲得。間違いなくXRの黄金時代を築いたライダーの一人です

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