“長瀬智也”や“岩城滉一”も参戦!! 旧き時代の“ハンドシフト”の「ハーレー」や「インディアン」が筑波サーキットを激走! ヴィンテージレース『AVCC』開幕戦レポート
1930年代から40年代に製造された、ハーレーダビッドソンやインディアンといった米国製ヴィンテージモーターサイクルや1970年代から80年代のハーレーがサーキットで火花を散らす。そんな究極の「鉄馬の祭典」とも言えるレース『A.V.C.C.(アメリカン・ヴィンテージ・コンペティション・クラブマンロードレース)』の2026年シーズン第1戦が、4月19日に筑波サーキットで開催されました。
筑波サーキットに響くVツインの咆哮! アメリカン・ヴィンテージレーシングの魅力に溢れた「AVCC 2026年シーズン」が幕開け
去る2026年4月19日、茨城県下妻市の筑波サーキットにて「MCFAJクラブマンロードレース第1戦」が開催されました。
その中で、多くの観客の視線を集めたのが、アメリカン・ヴィンテージモーターサイクルによるロードレース「A.V.C.C.(アメリカン・ヴィンテージ・コンペティション・クラブマンロードレース)」の今季開幕戦です。

日本での初回から30年近い歴史を誇る、米国製ヴィンテージの祭典
1996年に発足したAVCCは、ハーレーダビッドソンやインディアンモーターサイクルといった米国製バイクを対象としたレースカテゴリーです。前身である「W.V.C.C.」時代は英車なども混走していましたが、現在は純粋なアメリカン・レーサーたちがその技術を競っています。
ちなみに本レースは大きく分けて2つの枠で構成されます。一つは、スポーツスター系やXR、ショベルヘッドを対象とした「CSSC & FSCR」。もう一つは、1930年代~50年代初頭のサイドバルブやナックルヘッド、パンヘッドなどが集う「AVCCストック&モデファイド」です。
特に後者は、リジッドフレームにスプリンガーフォーク、ハンドシフトにフットクラッチという、現代では失われたクラシカルな操作系を維持しながら全開走行を行う、極めてストイックなレギュレーションが特徴となっています。
著名人たちが自らシーンを牽引。熱狂の「CSSC & FSCR」
今回の開幕戦、FSCR/CSSCクラスには、俳優の岩城滉一選手(51GARAGE)や「TOM」こと長瀬智也選手(CHALLENGER RACING)が参戦。両氏は単なる参戦にとどまらず、岩城選手は自身のYouTubeチャンネル「51TV」で生配信を行い、長瀬選手は表彰式の司会を務めるなど、自らレースシーンを盛り上げようとする真摯な姿勢を見せていました。
こうした有名、著名人が純粋に「レース」というマニアックな世界を積極的に発信することは、大いに歓迎すべきことでしょう。
その予選では、XL883を駆る大浦聡選手(51GARAGE)が1分11秒258でポールポジションを獲得。決勝では、排気量に勝るFSCRクラスの西田裕選手(JOYRIDE SPEED SHOP)が1分9秒670という驚異的なファステストラップを記録して独走し、2位に長瀬選手、3位に伊藤毅選手(ROUGH MOTORCYCLE)が続く展開となったのですが、彼らによるユニット「Japanese Chopper Racing(JCR)」が表彰台を独占する結果となりました。
また混走のCSSCクラスは大浦選手が制し、斎藤龍一選手(TEAM-HOT DOCK)、岩城選手と続く展開となり、会場を大いに沸かせました。
1940年代のマシンが魅せる、時空を超えたドッグファイト
さらに、この日のトリを飾ったのは「AVCC モデファイド&ストック」クラスでは、予選から1分15秒台をマークした牧田武史選手(Team KUMA SPEED)と熊谷勝司選手(Team KUMA SPEED)、そしてインディアン・スポーツスカウトを駆る高嶺剛選手(Go’s Indian Racing)の3台が、決勝でも激しいドッグファイトを展開。
最終的に、ハンドシフト車でありながら1分13秒264という驚異的なタイムを叩き出した牧田選手が優勝し、MDF-Bクラスは堀江誠太選手(45Power/WR750)、STOCK-Bクラスは松井康通選手(Natural Steel Works)がそれぞれ頂点に輝きました。
1940年代に製造されたマシンたちが、文字通り「本気」でアスファルトを駆ける姿には、数値だけでは測れない浪漫と、それを維持し走らせるビルダーやライダーたちの矜持が宿っています。

次戦は7月、舞台は富士スピードウェイへ
全3戦でシリーズチャンピオンが決定する2026年のAVCCは次戦、7月26日(日)に富士スピードウェイで開催され、最終戦は9月20日(日)に再び筑波サーキットへと戻ってきます。
そのレースシーンで展開される時空を超えたマシンたちの咆哮と本気の走りは必見です。その迫力と情熱を肌で感じるために、皆さんもぜひ一度サーキットへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
Writer: 渡辺まこと
ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。







































