米国カスタムシーンに新たな流れをもたらしたバイク サリナスボーイズ「ブルー・ボバー」とは

2000年代、全米で放映され、一大ブームを巻き起こしたディスカバリーチャンネルの番組『バイカービルドオフ』。同番組は、あたかも“料理の鉄人”のように二人のビルダーが決められた製作期間でバイクを製作し、その優劣を競う構成となっているのですが、このマシンはそこでビルダーのハンク・ヤングとの対戦で製作した一台。コール曰く「ソフテイルというモデルが進化し、行き着くべき姿」という言葉とおりのスタイルに仕上げられています。ちなみに車名の由来は番組での結果を受けての自虐ネタなのですが、そうしたことが信じがたいクオリティとバランスは見事に尽きるもの。10日という製作期間も驚きです
我が国最大のアメリカン・カスタムの祭典であるムーンアイズ主催のYOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOWですが、この一台は車名からもお分かりのとおりC・フォスターが2007年のゲストとして招かれた際に製作したもの。まるで『ランド・スピード・レーサー』を彷彿とさせる車体のフェアリングやタンク、フェンダーなどはワンオフ(一品もの)で、すべてが彼自身によるハンドメイド。高い技術力に唸らされる一台です
サリナスボーイズによる『ボバー』といえば、“ブルーボバー”のような車両を連想する方も多いのですが、コチラの一台のようにオールドスクールなソレを彷彿とさせるものもC・フォスターというビルダーの得意ジャンル。フロントの21インチホイールや若干、高めに設定されたライザーバーなど、どちらかというとチョッパー寄りのフォルムに仕上げられているこの一台を見ると、オールド・ボバーからチョッパーへの流れが『点ではなく線』で繋がることを再認識させられます
一台のバイクとして見ると、まったく違和感を感じないマシンほど、その実、高い完成度を誇る場合が多いのですが、C・フォスターによる最新作であるこの一台は、まさにその典型と呼べるもの。この一台のフレームはデッドストックのパウコ製を使用してつつ、サスのマウント位置を変更し、さり気なくレイダウン。またナローフォークに合わせたナセルの処理も秀逸です。新旧の要素を巧みに掛け合わせたデザインも気品を感じるフィニッシュに仕上げられています(Photos by Juan Espinoza)
この“サリナス・ソロ”と名付けられた一台はサリナスボーイズにしては珍しくヤマハSRがベース。2009年当時、ムーンアイズのスタッフだった豪州氏の為に製作されたスペシャル・マシンです。フレームをソフテイル・スタイルにモデファイし、アルミの外装もワンオフ(一品もの)で製作されています(撮影 増井貴光)
今でこそコンパクトなカスタムは一つの主流ですが、この”BLUE BOBBER”が製作された2002年ではかなり斬新。エボ・スタイルのエンジンはレブテック製88cu-in(撮影 増井貴光)
Cole Foster 1964年カリフォルニア州サリナス出身。四輪のドラッグレーサーとして活躍した父、パット・フォスターの元で育ち、自然にその影響を受けた結果、10代の頃よりホットロッドやチョッパーの製作を開始。1989年に自らのショップ、サリナスボイースを創業してからもホイールの数を問わず、様々なカスタムをクリエイトし、2002年には大手H-Dパーツ・ディストロビューターであるCCIのデモ・バイクを製作。この時の“BLUE BOBBER”が現在のシーンに影響を与え、新たな潮流を生み出したといっても過言ではありません。クルマの世界でも2013年にNational Hot Rod Hall of Fameに選出。まさに名実ともにトップビルダーです。
こちらの“スペシャルK”と名付けられた一台はC・フォスターと同じくSINNERS(米国のバイク&ホットロッドクラブ)のメンバーであり、友人のジェフ・デッカーの奥様、ケリーに向けて共同で製作。全体的なフォルムは『ブルーボバー』を踏襲しますが、オイルタンクやエアクリーナーはジェフの手によるアルミ鋳物製を装着。またフロント回りのナセルの処理も秀逸で、ここが功を奏して車体はどこかノスタルジックな雰囲気となっています

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