やっぱりライバルはハーレー? BMW Motorradの新型モデル「R18B/R18トランスコンチネンタル」の実力に迫る

満を持して“アメリカン・ツアラー市場”に打って出たBMWのニューモデル、“R18トランスコンチネンタル”と“R18B”。王道のツアラーモデルといえる“トランスコンチネンタル”にしても、現在のカスタムシーンのトレンドである“バガースタイル”を念頭に置いた“B”にしてもハーレー一強の牙城を崩すであろうクオリティに仕上げられています
巨大なフェアリングと容量45L~47Lと積載性の高いトップケースが印象に残る“R18トランスコンチネンタル”は車格も全長2,640mm、全幅970mmと威風堂々としたもの。車重427kgながら車体バランスが良好だからか低速のコーナリングでもライダーの意志どおりに向きを変える機敏さを持ち合わせています。販売価格は372万6,000円です
ウインドプロテクション効果の高いフェアリングとリアのトップケースの存在感から、かなりヘビーな印象を受けますが走らせると意外なほど軽快なハンドリングを見せる“トランスコンチネンタル”。リアタイヤも16インチの180幅という適度なサイズとなっています
R18よりも増加した装備重量に対応してフレーム・メインチューブに補強が加えられた“トランスコンチネンタル”のサイドビュー。シート高は720mmで足つき性も良好です
ボア×ストローク107.1×100.0mmのビッグボクサーは最高出力91ps/4750rpm、最大トルク158Nm/3000rpmを発揮。ハーレーのVツインほどの鼓動感こそないですが、レシプロ戦闘機を思わせるBMWらしい連続的な爆発感覚が心地よい高速安定性を実現します
車体の左サイドにはバックギア用のレバーを配置。慣れれば問題ないのかもしれませんが、この日の試乗では操作に戸惑ったのも正直なところです。レバーを下に下げ、セルボタンを押せばスルスルと巨体がバックします
24Lの大容量を誇るガソリンタンク上部にはスマートフォンを充電しながら収納可能なラゲッジスペースを確保。内部には電動ファンが装備され、スマホの熱対策もバッチリな造りとなっています。こうした装備はかなり現代的です
左右各27Lの容量を誇るパニアケースはかなり高級感のある造り。こうした部分は某ミルウォーキーのメーカーのマシンよりクオリティが高いかもしれません。鍵穴を押せばノブが跳ね上がる構造はデザイン性も使い勝手も良好です
前走車との車間距離をフロントフェアリングに設置されたレーダーによって感知し、常に最適な車間距離を保つアクティブクルーズコントロールは左側奥のレバーでセット。右にズラせばオートクルーズがONとなり“SET RES”と書かれたレバーを前に押せば速度が徐々に上げられる構造なのですが、走行中は少々、指が遠いような印象を受けたのが正直なところ。が、慣れれば便利な機能であることは間違いありません
1.25インチの液晶カラーディスプレイは大サイズゆえ視認性も良好。上部のアナログメーターは左から燃料計、スピードメーター、タコメーター、そしてパワーリザーブとなっているのですが、このパワーリザーブとはスロットルの開度を検知してエンジンの余力を視覚的に表示する機能とのことです。
巨大なフェアリングとトップケースの存在感からヘビーな印象を受ける“トランスコンチネンタル”ですが、走らせてみるとかなり高い走行性能を見せつけます。この日は“R18B”と同時に試乗させて頂いたのですが、個人的にはコチラの方が好み。車名のとおり大陸横断の如きロングツーリングに出かけたくなる1台です
低めのウインドシールドやトップバックのないシンプルなリアまわりなど、現在のカスタム・トレンドであるバガースタイルの要素が上手く取り入れられたデザインの“R18B”。カスタムのベースマシンとしても魅力的です。価格は311万2500円
トップバックのないスタイルゆえ、バガーの要となるパニアケースがより強調されたかのように感じる“R18B”のリアビュー。ラグジュアリーな装備ながらシンプルな印象に仕上げられています。スラッシュカットのエキゾーストもアメリカンなムードです。
リアのトップケースを廃したことで全長2,560mmとなった“R18B”は車重も398kgと“トランスコンチネンタル”より約30kg軽い設定。シート高も“TC”と比較して20mm低い720mmとなっているのですが、こちらの座り心地は若干、硬めでカスタムシートのような座り心地。対して“トランスコンチネンタル”はハーレーのツアラー系モデルとソックリの座り心地となっています。
低めのフェアリングとトップケースのないスタイルゆえ軽快に感じる“R18B”ですが、個人的にはフル装備の“トランスコンチネンタル”の方に走りの軍配があがるように感じたのも正直なところ。同じエンジンとシャシーながらバランスは“TC”の方が良かったように感じます。またスタイル的に低めとなったウィンドシールドのプロテクション効果も“TC”の方が良かった印象なのですが、やはりバイクは“カッコ”も重要。今ドキのバガースタイルに仕上げるのであれば“B”の方がカスタムベースとしてベターです
普段はハーレー系、チョッパー系のマシンに乗る機会が多い筆者(渡辺まこと)ですが、じつはBMWもR100RSやR1100RSと乗り継いだ経歴アリ。ズバリ、ハーレーと並んで好きなバイクなのですが、今回の“トランスコンチネンタル”と“R18B”の出来栄えにも感銘を受けた次第。どちらも“アメリカン”ツアラーとしてのクオリティが高いと断言します
BMW Motorrad「R18 TRANSCONTINENTAL(トランスコンチネンタル)」に乗る筆者(渡辺まこと)
BMW Motorrad「R18 B」
BMW Motorrad「R18 TRANSCONTINENTAL(トランスコンチネンタル)」
低速域でも優れたハンドリングを実現するBMW Motorrad「R18 TRANSCONTINENTAL(トランスコンチネンタル)」
フットボードは車体に対して幾分、小さい印象。ボードとシフトの間のクリアランスも狭いのでシーソーペダルに慣れない人は最初、操作にとまどうかもしれません。またエンジンが左右に張り出したビッグボクサーゆえに足元を目視出来ないのもタマにキズです

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