製造から半世紀を迎えたホンダ「スーパーカブ90」の走行性を走りをアップデート!!操作性を最優先したらやっぱり純正キャブが一番!?

タイカブ系ビッグキャブは、スロットルバルブ径が太く設計されていて吸入量が多いのが特徴です。そのためスーパーカブに取り付けると、メインフレームとトップキャップのクリアランスが減ってしまいます
カワサキZ400FX系Φ52ミリピストンを加工流用することで100cc化が可能になります。完全ボルト仕様なら、郵便バイクのMD90用ピストンを利用することで排気量に変化はありませんがハイコンプレッション仕様になります
ガソリンホースの差し込み部分が甘くなっている様子で、ガソリン滲みが始まっていました。ガソリンタンクから2本のホースが直接接続されるのがスーパーカブなので、燃料ホースが短くなると交換作業が面倒になってしまいます
キャブ本体を取り外し、フロートチャンバーからガソリンをこぼさないように分解して、フロートチャンバーの底を凝視したこと、ありますか!? このキャブもチャンバーの底に粉ゴミがありました。これはガソリンタンク内の汚れやサビが原因です
進行方向右側のレッグシールド穴から直接アクセスできる燃料コック。2本のビスを外しレバーとリングスプリングを取り外すと、その奥には通称レンコンと呼ばれる燃料コックの切り替えガスケットが組み込まれています。コックレバー部分からのガソリン滲みや漏れの原因は、このガスケットの摩耗や劣化にあります。弾力性もありまだ十分に使えそうです。過去に交換歴があるようでした
フロートチャンバーの燃料コックと反対側の位置にはネットストレーナーで大きなゴミの流入を阻止する装備があります。ペイント片のような大きなゴミはこのネットに引っ掛かりますが、タンク内のサビ粉は小さいため、ネットを通過してしまいます
キャブボディ本体を分解したら、コンプレッサーに貯めた圧縮空気をエアーガンで吹き飛ばします。キャブメンテナンスにコンプレッサーは必要不可欠だと考えましょう。汚れが酷い際には、キャブレター専用の洗浄液に浸して汚れを落とします
フロートバルブ(ニードルバルブ)にゴミが引っ掛かると、ガソリン漏れ=オーバーフローの原因になります。バルブ先端がゴムタイプと金属タイプがありますが、バルブシートとの当たり部分がリング状に摩耗している際には、バルブシートとセットで交換します
メインジェットとジェットホルダーを取り外してエアーブローを徹底します。劣化ガソリンのワニスによってジェット通路が詰まっている際には、ジェット穴径に影響が出ないように細い針で突いて通気させてから、キャプクリーナーで洗浄するのが効果的です
旧車・名車・絶版車のキャブレターのオーバーホールやセッティングパーツを製造・販売するキースターから発売されている燃調キットには、各種セッティング用パーツに留まらず、フロートチャンバーガスケットや各種Oリングが同梱されているので、キャブレターの分解洗浄時には使い勝手が良好です
キャブレターのタイプによって、真鍮製、樹脂製のフロートがあります。真鍮製フロートはハンダで形状構築されていますが、何らかの原因でパンクすると、フロート内部にガソリンが流れ込み「ポチャポチャ音」が聴こえます。ガソリン侵入によってフロー重量が変化しオーバーフローの原因になります
劣化ガソリンでネチョネチョ汚れになっていなかったので、分解洗浄+エアーブローで組み立て復元しました。組み立て時には、サービスデータを参考に油面の高さを確認調整(バルブを押し込む舌を曲げて微調整)するように心掛けましょう
エンジン始動後、アイドリングを僅かに高めにした状態で、エアースクリューを調整します。アイドリング回転が強く高まる箇所を探り出しますが、一杯に締め込んでから1回転戻しの位置を基準に、ゆっくり前後に回転させながらアイドリングの強まり位置を探ります。ボアアップやハイコンプピストンに変更したりすると、スクリュー調整位置も変わりますので、メーカーデータ通りにはなりません
現代のスーパーカブと比べてもシルエット的に大きな違いを感じることが無い50年前のスーパーカブ90デラックス。機械遺産を後世へ継承するためにも、このスタイリングと走りは維持したいものです。旧型スーパーカブやシリーズモデルに、今後も注目していきたいと思います

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