ライダー談義の必須ワードは“ハチハチNSR” これを知っていれば、もうアナタはバイクツウ!!

ホンダは1980年代から90年代、バイクブームと呼ばれた時代に大本命ともいうべきモデルを市場に投入します。その名は「NSR」!

過激な時代の到来、レプリカが正義だったあの頃!

 バイクが大好きな人とお喋りすると、「あの頃はすごかった」「ハンパなかった」「過激だった」というワードがたびたび飛び出し、嬉しそうに話しています。あの頃とは大抵が、1980年代から90年代にかけてで、バイクブームと呼ばれた時代です。

通称ハチハチと呼ばれた1988年式NSR250R

 いったい何がハンパなかったのでしょう。まず、オートバイの売上げを見ると、ピークだった1982年は329万台にものぼり、2017年の販売台数は35万7000台でしたから、およそ9倍という驚異的な数字です。

 その頃、人気を支えたのがレーサーレプリカというジャンルです。サーキットを走るレーシングマシンのように、空気抵抗を減らすためのフルカウルで車体は覆われ、ライダーも前傾姿勢となって身をかがめてライディングします。

 コーナーではスライダー(空き缶など即席のヒザ当てもよく見かけた)を装着したヒザをイン側に大きく張り出し、その接地感覚で車体の傾きを探るというレーシングテクニックを、その頃の一部ライダーは峠道などでし、専門誌ではその瞬間を収めた写真を投稿してもらうコーナーが人気を博すほどに加熱しました。峠道はバイクであふれかえり事故も多発。当然ながら警察も出動して社会問題にもなったほどです。

 もちろん、そういったライダーはごく一部で、合法的にスポーツ走行が楽しめるサーキットも連日超満員に。首都圏に近い筑波サーキット(茨城県下妻市)では、走行枠を確保する予約の電話が殺到するほどで、ライダーたちはスピードを競うことに情熱を注いでいました。

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