“カスタム・バイクって何?” その基本の基本を知る

カスタムの基本についてハーレー・カスタムの第一人者に訊く

 実際、“カスタムの基本について”ハーレーダビッドソンのカスタム業界に於ける第一人者であるサンダンス・エンタープライズの柴崎武彦氏に尋ねてみたところ、やはり“顧客一人、一人に合わせて乗りやすさを追求すること”が根本であるという言葉を伺うことが出来ました。

日本のハーレー・カスタムの第一人者、サンダンス柴崎武彦氏

 ちなみにサンダンスというショップは、1984年に東京・港区で創業し、日本のハーレー・カスタム・シーンを牽引してきたショップといっても過言ではないのですが、アメリカで開催されるレース“バトルオブツイン”に1992年からエントリーし、94年に全米チャンピオンシリーズのスーパーツインクラスで優勝しています。

 1997年には国際的な耐久レース “鈴鹿8時間耐久”にH-Dで初エントリーし、見事完走したショップとしてハーレー・ファンの間で知られています。
また、所ジョージ氏をはじめ、多くの芸能人やマニアが信頼を寄せるショップとしてもH-D業界では知られた存在です。

 その代表である柴崎氏曰く「カスタムといえばスタイルを変えること、と一般的には思われがちなのですが、当社ではあくまでも一人、一人のお客様に合わせて“乗りやすさ”を追求することが基本中の基本」とのこと。

サンダンス製のレースバイク「デイトナ・ウエポンII」

「カスタムをする第一歩が“ハンドル”や“シート”などを交換することでしょう。工場から出荷された状態のオートバイは、あくまでも“万人向け”のものですが、言うまでもなく、お客様一人、一人は身長も、手の長さも、足の長さも異なります。それを個々の人に向けて“仕様変更”することがカスタムの第一歩であるべきだと私自身は考えます。

 もちろん、スタイルを格好良くするという部分やオリジナリティの追求という部分を否定する気はありません。しかし、やはりカスタムとは“乗りやすさ”や“安全性”、すなわち“楽しさの追求”が根本であると私自身は考えています」と柴崎氏が語るように、何も“改造=違法・改悪”というものがカスタムのすべてではありません。

「ハンドルがちょっと遠いなぁ」や「足つき性が悪いからシートを変えたい」「重量が重い車体を軽くしたい」というのもカスタムの第一歩として大切な理由です。またハーレーのカスタムに関して言えば広大なアメリカ大陸を走ることを想定し、設計されたノーマルと日本の交通事情では大きく異なります。それを“日本向け”に改善し、“より乗りやすく”することもバイクとしての愉しみを大きく広げます。

 カスタム・バイクといえばマニアのものというイメージを抱く方も多いと思いますが、まずは「乗りやすい自分仕様にする」ということも最初の一歩の考えとしては重要でしょう。

【了】

提供:くるまのニュース

カスタムの原点「ボバー」の詳細を画像で見る(11枚)

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Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

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