BMW Motorrad新型「S1000RR」試乗!日本での発売は7月上旬予定

並列4気筒エンジンにも採用された“BMWシフトカム・テクノロジー”のフィーリングは?

 新型S1000RRに搭載された4気筒エンジンには、2018年に発表されたR1250GSが搭載する水平対向エンジンと同じく、“BMWシフトカム・テクノロジー”が採用されました。この機構は、エンジン回転数に応じて吸気バルブのリフト量を変化させるもので、低回転域での太いトルクと高回転域でのパワフルな特性を両立することが可能になります。

 筆者自身、2018年に行われたプレス試乗会で“BMWシフトカム・システム”採用のR1250GSに乗りましたが、S1000RRの新型エンジンはその時に体験した感覚と同じく、じつにスムーズです。

 5000rpm程度から頼もしいトルクの後押しもあって、タイトコーナーからの立ち上がりも着実に、しかも早く速度を乗せていきます。ただ、いつ高速側のカムになったのか、まったく察知できません。それほど滑らかなトルクカーブを描いているのです。

レインタイヤを装着した新型「S1000RR」で雨の中を試乗する筆者(松井勉)

 減速時、新たに採用されたヘイズ製のフロントブレーキキャリパーは、ブレーキレバーを握る指先からの入力の感覚、制動力ともに車体とのマッチングが素晴らしいものでした。

 また、走行時の状況に合わせてセッティングしてくれるセミアクティブサスペンションの動きも上質で、ストレートの終盤で270km/hからフルブレーキングする場面でも、濡れた路面でおそるおそる旋回する180度ターンの中間域でも、同様にしっかりとした接地感を乗り手に届け、良い仕事をしてくれます。タイトターンから高速コーナーまで、雨なのにセッティングが外れている感がまるでナシ。これも大きな安心材料です。

異形2眼ヘッドライトが特徴的だった前モデル(左2台)から、左右対称デザインになった新型

 もし乾いた路面で走らせたら……また別の発見があったでしょう。しかし、雨で走る初サーキット、しかも最大207馬力のスーパーバイクという想像したくない組み合わせでも、十分に楽しめる。それが新しいS1000RRでした。新型も世界のファンがうなることは間違いなさそうです。

 気になる価格(税込)は、「S1000RR・スタンダード仕様」227万7000円、「S1000RR・レースパッケージ」253万6000円、「S1000RR・Mパッケージ」267万7000円から。日本での発売は7月上旬を予定しているようです。

【了】

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Writer: 松井勉

モーターサイクル関係の取材、 執筆、プロモーション映像などを中心に活動を行なう。海外のオフロードレースへの参戦や、新型車の試乗による記事、取材リポートを多数経験。バイクの楽しさを 日々伝え続けている。

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