ボッシュから電動マウンテンバイク用の新システム登場 2020年に搭載車両を国内導入

自動車用部品や電動工具の開発・販売を行う「ボッシュ」は、近年、欧州を中心に盛り上がりを見せる電動マウンテンバイク「eMTB」用の新型ドライブユニットを発表しました。

軽量・小型化された新型ドライブユニット

 革新的なテクノロジーとサービスを提供する「Bosch(ボッシュ)」は、ヨーロッパを中心に人気を博している電動マウンテンバイク「e-MTB」用のドライブユニット「Performance Line CX(パフォーマンス・ライン・シー・エックス)」の新型モデルを発表しました。

ボッシュ製ドライブユニット「パフォーマンス・ラインCX」を搭載する電動マウンテンバイク

 2009年にボッシュグループ内のオートモーティブ・エレクトロニクス事業部内に設立された「Bosch eBike Systems(ボッシュ・イーバイク・システムズ)」は、設立後に欧州だけではなく、北米やアジア、日本など世界各国でビジネスを展開しています。2020年にはオートモーティブ・エレクトロニクス事業部傘下を離れ、 ボッシュグループ内の新事業部として独立することで、市場へのニーズに対し素早く対応することが可能になるといいます。

「Uphill flow(坂を駆け上がる楽しみ)」を実現するというコンセプトにもとづき開発された新型「パフォーマンス・ラインCX」は、マグネシウム材の使用と内部機構の新設計により25%の軽量化、 48%の小型化を達成しつつも、 内臓の複数センサーにより機敏かつ圧倒的なパワーを実現しました。

 コンパクトなドライブユニットは自転車フレームの設計により高い自由度をもたらすため、 最新MTB用フレームのトレンドである「短いチェーンステイ長(ペダル軸からリアホイール軸間の距離)」を達成することが可能となります。

 また、同ユニットにはeMTB用途に特化したアシストモード「eMTBモード」が搭載されているため、ライダーの踏み込み力に応じた最適なアシスト力を瞬時に提供。一般的なeMTBで生じやすい予期せぬモーターアシスト挙動が排除された、パワフルなライディングを体験できるといいます。

「親指で全てをコントロールする」というコンセプトで開発されたスイッチ一体型のコンパクトディスプレイ「Purion(ピュリオン)」

 近年、「ボッシュ・イーバイク・システムズ」は自転車用ABSシステム「Bosch eBike ABS」、 Bluetooth通信やスマートフォンアプリケーション対応のコンパクトカラーディスプレイ「Kiox」、 そして2020年に発売となるスマートフォンをディスプレイとして使用可能な「SmartphoneHub」など、eBikeに関連する製品開発に積極的に取り組んでいます。

 日本市場においては、2018年から国内eBike市場をリードするTREK社、 また2020年より国内eBike市場に初参入するSCOTT社より「パフォーマンス・ライン・CX」搭載モデルが発売予定です。

2020年モデルPerformance Line CX(ドライブユニット)スペック詳細
・最大出力トルク:75Nm
・体積:1.2L (-48% 前モデル比)*1
・重量:2.9Kg(-25% 前モデル比)*1
・Qファクター(ペダル間距離):175mm
・e-MTBモード搭載

【了】

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