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ホンダ「スーパーカブC125」は出来すぎ!? カスタム&チョッパーマニア目線で見た新型スーパーカブの魅力と実力とは

世界累計生産台数1億台を誇るホンダ「スーパーカブ」は、発売から60年以上経過する今なお、多くのユーザーに愛されるベストセラーモデルです。今回はその最新モデルである「スーパーカブ50/110/C125」の3車種を一挙に試乗してみました。

「廃れないスタンダード」だからこその魅力

 カスタムのベースとして見ると、その“出来の良さ”ゆえに改造すべき箇所が思い浮かばないものの、スタンダードな素材として大きな可能性を秘めたモデル……筆者である私、渡辺まことの個人的な見解を最初に述べさせて頂くと、今回、試乗させて頂いたスーパーカブC125は、ズバリ言ってしまえば「イジる必要がない」と思ってしまう程に、日本が誇るスーパーカブという車両の“進化”を感じさせるものです。

「未来の乗り物」的な印象を受けるスーパーカブC125

 ちなみに私自身は普段、アメリカのカスタムカルチャーを題材にした“チョッパージャーナル”という雑誌を制作させて頂いているのですが、その誌面の中で登場する車両のメインはハーレー・ダビッドソンであり、国産のベースマシンとしてはヤマハ「SR」などのモデルがあります。

また東南アジアのシーンに目を向ければ海外輸出モデルであるヤマハ「Scorpio(スコーピオ)」やホンダ「GL200」などの中型排気量のシングル、そしてスーパーカブを素材にしたカスタムマシンを誌面では多く扱っているのですが、それらに共通する項目として挙げられる要素が「廃れないスタンダード」なものであることだと常々感じています。

スーパーカブの初代モデル「C100」

 たとえば1936年のナックルヘッドから一貫して(水冷モデルのV-RODやXGはさておき)OHV・45度のVツインという構造を貫いているハーレーダビッドソンや、1978年の初期型以来、基本設計を変えずに進化を繰り返しているヤマハSRなど旧き良き時代から脈々と続く構造やコンセプトをキープしているモデルが多いのですが、まさに今回、試乗させて頂いたスーパーカブC125やスーパーカブ110、そしてスーパーカブ50は、そんな“スタンダード”であることを保ち続けているモデルといえるのではないでしょうか。

カスタムするには勇気が必要なスーパーカブC125

 その中で最も進化を感じたモデルがスーパーカブC125なのですが、「初代C100から続く優雅でモダンなスタイルを継承」とカタログで謳われているとおり、初代モデルを、未来的にメタモルフォーゼしたようなデザインが印象に残ります。

 また、スーパーカブC125の装備で特に印象に残ったのがポケットからキーを取り出さなくてもイグニッションのON/OFFやハンドルロック、シートのロックを解除出来るスマートキーの採用なのですが、ここに関してはハーレーがスマートキーとなった時と同じような驚きを感じたのが正直なところ。「おおお、まるで未来の乗り物だ」と思ったのが率直な感想です。

キーレスなどの近代的な構造を採用するスーパーカブ C125

 実際、走らせてみると何速にシフトが入っているかを知らせるインジケーターやデジタルメーター、スイッチ類の高級感などにも「未来」を感じたのですが、走行のフィーリングは、カブの「ストトトト」という小排気量シングルならではの安心感を、そのままパワフル&スムースにしたようなテイストが堪能出来ます。

聞けば4スト125ccのエンジンには電子制御による燃料噴射装置“PGM-FI”が装着され、大気の状態やエンジンの回転数から常にコンピューターが最適な燃料を供給するようになっているとのことですが、街中でのスタートダッシュや加速に関しては十分な性能です。

 また、昔のカブといえばロータリーミッションゆえ、走行中、ガチャガチャとシフトアップするとトップギアからイキナリ一速になってしまった記憶があったのですが、このNewスーパーカブに関しては自動遠心クラッチ&4段リターン式変速を採用とのこと。停車時のみでロータリーとなるゆえ、街中で1速から4速までシフトアップし、高い制動力のディスクブレーキで停車→そのまま停車時にミッションを「スコン」とつま先で押し込めばニュートラルになるのも「伝統の便利さ」と「安全性」を両立するポイントでしょう。

街乗り自体はかなり楽で、まったく不満というものが思い浮かばなかったのが正直なところです。またフロントのサスペンションも往年のボトムリンク式ではなく、テレスコピックに変更することで、停車時に「ピョコン」とフロントが跳ね上がるような感覚がなくなり、安心してレバーを握り、ブレーキング出来たのも感心を覚えたポイントです。

 加えてLEDの前後ランプやステップ、キャストホイールなど車体の細かいデザインも、かなり高級感を感じさせるもので、個人的には嫌いではないのですが、こと「イジる」という目線で見ると完成度が高すぎて躊躇してしまうというのも率直な感想です。価格399,600円という部分から考えてもコイツをイジり倒すには中々に勇気がいると思いますが、この出来栄えなら必要以上に手を加えることは難しい気がします。

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