走行風では体の熱は下がらない 夏走行するライダーは熱中症にご用心!! ~ツーリング時の熱中症対策Vol.1~
これらの条件をライダーに当てはめてみましょう
バイクに乗るときは、長袖のジャケットに脚全体を覆うパンツ、それにブーツ。頭にはヘルメットで、手にはグローブというのが当たり前です。もう、これだけで体からの「放熱」の機会が奪われているのです。
増してや、夏場のツーリングは最初に言ったように、直射日光に路面からの輻射熱、脚の下からはエンジンの熱、さらには周りを走るクルマのエンジン熱も加わります。まさに、「熱中症になりなさい」という条件が揃っていると言っていいでしょう。
暑くなると、Tシャツ一枚と短パンで乗っている人も見かけます。「走っている間は風を受けて、空冷で体を冷やせる」などと考えるのは大きな間違えです。もちろん、安全面からもNGであることは分かると思います。しかしそれだけでなく、長時間直射日光に肌を露出させて走っていると、「酷い日焼け」を負うことになります。それもまた、熱中症を引き起こす原因になるのです。
もしもツーリング中に、『熱中症の症状』の【軽度】の症状を感じた場合、すぐに涼しい場所で休息を取り、水分補給をするようにしてください。
今回は熱中症の症状や原因を解説してきました。そのうえで、次回からは具体的な対策を紹介していきたいと思います。
【了】
1 2