BMW Z4 M40iとBMW Motorrad G310R 2台の爽快なオープンエアモータリングをトコトン堪能する!!

BMWとトヨタが共同開発したBMW Z4(スープラ)は、爽快なオープンエアモータリングを堪能出来るクルマです。そんなBMWには、さらにオープンエアを堪能できる乗り物があります。

爽快なオープンエアモータリングといえば、クルマよりもバイクなのか?

 いま自動車業界のとりわけ走り好きのスポーツカーフリークの間で持ちきりなのが、BMWがリリースした新型Z4とトヨタスープラの話題です。

「BMW Z4 M40i / BMW Motorrad G310R」と筆者(木下隆之)

 トヨタはBMWと技術提携の関係を築き、まず手始めにスープラを共同開発することで関係をスタートさせました。そのスープラは、BMW製のプラットフォームとエンジンを採用し、BMWの工場で生産されます。つまりトヨタスープラはZ4と、顔付きが異なる二卵性双生児の関係になったのです。

 それでも、大きな違いはルーフにあります。トヨタスープラは屋根のあるクローズドクーペですが、BMWZ4は爽快なオープンエアモータリングを堪能出来るように設計されたオープンカーです。そう、あのスープラの中身になった新型Z4とは一体どんな車なのでしょうか。話題の中心はそこにあるのです。

 今回はそのBMWZ4をドライブしたのですが、期待に違わぬ、完璧な走り味を示しました。試乗車は、ラインナップの中の最強仕様ともいうべき「M40i」。3リッターの直列6気筒にターボチャージャーを二基も組み込んでいます。最高出力は340ps、最大トルクは500Nmですから、軽量ボディを過激に走らせるには充分なパワーを備えていることになりますね。

3リッター直列6気筒DOHCツインターボエンジン搭載

 ステップトロニックと呼ばれる8速の2ペダルマニュアルトランスミッションが組み合わされています。小気味よくギアチェンジが繰り返されるので、走りにアクセントを添えることに成功していました。

 BMWはこれまでも優れたエンジンを開発することで定評があるメーカーです。その最高傑作とされているのが、このZ4に搭載されている直列6気筒エンジンなのです。「シルキー6」とよばれ、マニアの間では垂涎の的なのです。「絹のように滑らか」だからそう呼ばれることになった逸品です。

 たしかに、加速フィールは絹のように滑らかであり、どの回転域にでも澱みがありません。信号待ちからの発進や高速道路を突き進む速度域に達しても、常に滑らかさが際立っています。

 そしてもう一点、BMWには譲れないポリシーがあります。それは車体の前後重量配分を50対50にすることによって、スムースなハンドリングを求めていることです。そのためには、クルマにとって最大の重量物であるエンジンの搭載位置に拘りを持っています。

 サスペンションをイタズラに硬めることなく、良好なハンドリングが得られるのは、前後の重量バランスが整っているから得られるのです。今回の試乗でも、ハンドルを切れば切ったぶんだけ確実に反応しました。それでいて、足廻りが極端に硬くはありませんから、乗り心地も悪くはない。滲み出るようなスポーツフィールが特徴なのです。

BMW Z4は、前後重量バランスが整っているからこそのハンドリングを実現しています

 試乗日の東京は、気温38度℃に達する猛暑日でした。さすがに屋根を開け放ったままでの長時間ドライブでは汗が止まりませんでしたが、速度をあげてドライブしていると、その暑さも忘れてしまいそうになりました。オープンエアモータリングの醍醐味とは、まさにこのことを指すのでしょう。

 そういえば、爽快なオープンエアモータリングといえば、クルマよりももっと突き詰めた形がバイクですよね。バイクは、頭上だけでなく、全身が解放されています。これほど爽快な乗り物はありません。

爽快なオープンエアモータリングといえば、クルマよりもバイク

 エアコンなどありませんから、涼を得るのには苦労しそうですが、体を撫でる風は心地良さそうですね。街中をツーリングする「BMW G310R」に憧れを抱いてしまいました。それもBMW製です。Z4がこれだけ爽快なのですから、あっちはもっと突き抜けているのでしょうねと。

【了】

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Writer: 木下隆之

1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。

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