ヤマハのベストセラービジネスバイク「Mate(メイト)」 日本の高度成長期に土台を支えたビジネスバイクたち!!
キャッチッコピーは「オートルーブで、暮らしのスピードアップ」 ヤマハ「メイトU5/U5D」は、高度経済成長期に活躍したビジネスバイクの1台です!!
ヤマハ製ビジネスバイク「メイト」は高度成長期の日本で生まれた
1965年に登場したヤマハのベストセラービジネスバイク初代「Mate(メイト)」は、車名を一般公募で募集し、軽快な音楽乗せて車名を連呼するTVCMや女優の石田あゆみさんを起用した広告も話題になりました。

また、ヤマハが自社開発を行い世界初採用した2ストロークモデルながら4ストロークエンジンと同様の分離給油システム「autolubu(オートルーブ)」をはじめ、自動遠心クラッチ、ステアリングヘッドからリアフェンダーまで一体化したUボーンフレームなどを採用し、実用性の高さでビジネスマンや街の飲食店などで人気のモデルでした。

2ストロークエンジンモデル「メイトU」「Vメイト」がシリーズのメインモデルで、1982年12月からは、SOHC4ストロークモデル「タウンメイト(Tメイト)」も併売されます。1993年から50ccモデルが2ストローク「V50」シリーズ、90ccモデルが4ストロークの「T90(ニューメイト仕様)」シリーズのみとなります。さらにビジネス用(郵便仕様車など)マニュアルトランスミッション車の需要減少や排出ガス規制強化を受けて2008年9月、メイトシリーズは全車種で生産が終了しました。

1958年8月に市場へ導入されたホンダ「スーパーカブ(C 100)」や、メイトとほぼ同時期に発売されたスズキ「バーディ(スーパーフリーF50/80)」など、当時は各メーカーから同様のビジネスバイクが発売されていました。
ホンダ「スーパーカブ」は、発売から60年以上経過した今でも進化し、人気が衰えないロングセラーモデルです。ヤマハやスズキがこの車種の分野から撤退した今ホンダの独壇場と言っても過言ではありません。
1965年型、ヤマハ「Mate」の販売価格は、5万7000円でした。
■ヤマハ「Mate(1965)」諸元
全長×全幅×全高:1805×630×945mm
車両重量:71.5kg
エンジン形式:空冷2ストローク単気筒
最高出力:4.5PS/6500rpm
【了】