左右に動くための筋肉を鍛えスムーズなライディングができる身体を作りましょう ~バイクde筋肉体操 Vol.3~
『バイクde筋肉体操』、現在のパートでは、下半身の筋力を強化するトレーニングを17歳のプロウインドサーファー、杉匠真君をモデルに解説しています。今回は、少しきつい運動ですが、頑張ってみてください。
最初のクールの強化テーマは『下半身』
引き続きスクワット系の下半身筋肉体操を紹介して行きます。前回まで紹介してきた筋トレは、主に前後に動かして鍛えるものでした。しかし、股関節は左右にも動くようになっています。当然ですが、筋肉もそれに対応してついています。つまり左右に動くための筋肉も鍛えて行くと、バランスの良い動きができるようになります。

トレーニングをして筋力をあげ、スムーズな左右への移動ができるようになると、コーナーの続く道で素早いリーンが可能になって、ターンがしやすくなるはずです。少しきつい運動ですが、頑張ってみてください。
3.サイドスクワット





これを左右交互に10回を1セットにして、インターバルを入れて3セット行うことを目標にしてください。
下半身の筋トレと同時に、左右の太ももの内側にある内転筋のストレッチと筋トレ、それに重心移動の訓練にもなる運動です。最初にも書きましたが、左右のスムーズな重心移動は、バイクをリーンさせるときにも大切なこと。筋力をあげると、素早い体重移動も可能になります。つまりコーナリング技術の向上にもつながるトレーニングです。しっかりやってみてください。

「刻々と変わる波と風の中で競技するウインドサーフィンでは、重心移動はすごく大切です。たぶん、2つの車輪だけで走って、曲がるバイクも同じような感覚だと思います。僕らも常に重心移動と体重のかけ方を意識しているので、このトレーニングはすごく有効だと思いました。僕もしっかりやっていきたいと思います」
■杉 匠真
2002年7月23日神奈川県生まれ。身長170cm、体重63kg。
6歳の時から本格的にウインドサーフィンを始める。ジュニアユース選手権では、2009~14年の小学校6年間連続優勝という記録を樹立。11年から波の中で演技を披露するウェイブパフォーマンスをはじめ、16年度JWA(Japan Windsurfing Association)フリースタイルアマチュア年間ランキン1位に。これによってプロ資格を得て、14歳8ヶ月の史上最年少プロに。18年、PWA(Pro Windsurfing Association)のU-17年間チャンピオンを獲得。その他、多数の優勝、入賞記録を誇っている。今後の活躍が大いに期待される、成長著しい若手ウインドサーファー 。
【了】