2019-2020FIM世界耐久選手権開幕戦ボルドール24時間は、ドラマあり波乱ありの荒れたレース展開に!!

2019-2020FIM世界耐久選手権開幕戦ボルドール24時間は、ポール・リカール・サーキットで開催され、豪雨での中断や優勝候補のチームが続々とリタイアするなど荒れたレース展開となりました。

トップチームが続々とリタイアする中、伝統のチームと伏兵が好バトルを展開

 2019-2020FIM 世界耐久選手権(EWC)開幕戦ボルドール24時間耐久レースが、フランスのポール・リカール・サーキットで開催されました。

天候の不安定中スタートしたEWC開幕戦ボルドール24時間耐久レース

 予選は、フリー走行からラップレコードを更新したYARTヤマハがポールポジションを獲得、2番手にはSRC カワサキ・フランス、3番手はF.C.C.TSR ホンダ・フランスが続きます。また、初出場のBMW モトラッド・ワールド・エンデューランス・チームが4番手と健闘しています。

 天候が不安定の状況で始まった決勝は、スズキ・エンデューランス・レーシング・チーム(以下:SERT)のグレッグ・ブラック選手がホールショットを奪いましたが、YART ヤマハが準備したEWC用YZF-R1で挑んだポーランドのチームWojcik レーシング・チーム(ヤマハ)のジノ・リー選手が激しい雨の中首位に立ちレースをリード。

激しい雨の中チームWojcik レーシング・チーム(ヤマハ)がレースをリード

 レース開始50分でコースにセーフティカーが入りレースは一時中断されますが、順位に大きな変動はありません。レース開始3時間を迎える頃には天候はさらに悪化、赤旗中断となり全車ピットレーンに停車となり各チームは再開を待ちます。一向に天候が回復しないため一旦ピットへ全車戻ることが認められ、この時点で10時間の中断が決定され翌朝6時にレースが再開されることになります。

F.C.C. TSR ホンダ・フランスは順調にトップを快走するが……

 午前6時サーキットは、まだ暗闇の中、セーフティカー先導でレースは赤旗中断される前のラップ時と同じ順位で再スタートしました。F.C.C.TSR ホンダ・フランスを先頭に、SERT、YART ヤマハ、SRC カワサキ・フランス、Wojcik レーシング・チームの順で走行が開始されます。

オイルに乗り上げ炎に包まれるYART ヤマハとSRC カワサキ・フランス

 そして更なるアクシデントがサーキットを襲います。天候も回復しコースコンディションがドライになりつつある中、首位のF.C.C.TSR ホンダ・フランスにエンジントラブルが発生、コース上にはオイルが撒かれてしまいます。そのオイルにYART ヤマハのロリス・バズ選手とSRC カワサキ・フランスのエルワン・ニゴン選手が乗り上げ転倒、両車とも炎に包まれリタイアとなりレースから姿を消します。

名門スズキ・エンデューランス・レーシング・チームがついにトップに立つ

 この結果上位争いをしていたファクトリーチームが相次いでリタイアしたことで、Wojcik レーシング・チーム(ヤマハ)、SERT、BMW モトラッド・ワールド・エンデューランス・チームが上位に進出します。

ボルドール17回目の優勝を飾ったスズキ・エンデューランス・レーシング・チーム

 波乱のボルドール24時間は、終盤トップに立ち313周回したスズキ・エンデューランス・レーシング・チームがボルドール17回目の優勝を飾り、2位には序盤からレースを盛り上げたWojcik レーシング・チーム、3位には初参戦のBMW モトラッド・ワールド・エンデューランス・チームがポイントを獲得しました。

 また、このレースで現役引退を表明しているSERTのヴァンサン・フィリップ選手は、ボルドール24時間耐久レースで自身9度目の栄冠に輝いています。

■ボルドール24時間取材編集後記

 スタート直後の大雨からの転倒続出で、SCでのロングラン2回の赤旗中断。結局午前6時にレース再開とアナウンスされる。

レース中はいつでもフランスの美味しいご飯にありつけるのですが……

 10時間の中断が確定した後、ほとんどのチームがピットを一旦閉め、睡眠を取るという、異例の24時間レース(実質12時間)となりました。食事を提供する売店も閉店したことで、何も食べ物を用意していなかった編集部員は食事難民に……。

 レースの再スタートは、翌朝6時でSCの先導によるスタートとなりました。

 TSRのマシントラブル直後に同じコーナーでの転倒続出で、YARTヤマハと昨年のチャンピオンチームSRC カワサキ・フランスのマシンが大炎上。再度SCでのロングランが続くなど、SCが介入する時間がかなり多いレースでした。

 一気に優勝候補が3台いなくなったレースはどこが勝つか予想不能な面白い展開となり、かなり盛り上がったレースとなったと思います。

夜明けとともに、雲の切れ間から陽が差してきました

 バイクのニュース編集部では、現地フランスへ編集部員を派遣し、ボルドール24時間耐久レースの裏側や日本人選手インタビューなどを後日レポートします。

【了】

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