カワサキが日本メーカーとして初採用 二輪車向け安全運転支援システムを2021年から採用

カワサキは世界トップレベルの自動車機器サプライヤー「BOSH(ボッシュ)」が開発を進める二輪車向け安全運転支援システムを2021年より採用します。

二輪車の安全性と快適性を高める次世代のシステム

 カワサキは、世界トップレベルの自動車機器サプライヤーとして知られる「BOSH(ボッシュ)」が開発した先進的な二輪車向け安全運転支援システム「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」を2021年より採用します。

ボッシュが開発を進める「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」。レーダーが感覚器官として機能することで、車両の周囲の状況を正確に把握できるようになります(写真はドゥカティ「ムルティストラーダ1260S」)

 自動車の場合では、クラッシャブルゾーン、エアバッグやシートベルト等によって安全性を高めることができますが、二輪車においては走行時により危険な状況に直面することも多く、 自動車のドライバーよりも死亡事故のリスクが平均して約20倍(ボッシュ調べ)高くなるといいます。

 そうしたリスクを減らすことに寄与するアドバンスト・ライダー・アシスタンス・システムは、 前車を一定の距離で追従するACC(アダプティブ クルーズ コントロール)や 衝突予知警報、 死角検知からなる二輪車の安全性と走行快適性を向上させる一連の安全運転支援システムで、ボッシュの事故調査報告によると、レーダーベースの安全運転支援システムの装備により、二輪車事故の7件に1件を防ぐことができたとされています。

 アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システムに含まれる機能の詳細は以下の通りです。

ボッシュが開発を進める「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」。主に3つの機能で構成されています

●ACC(アダプティブ クルーズ コントロール)
交通量の多い道路を走行しながら前走車との距離を正確に保つのはかなりの集中力を要し、 それが長時間にわたると疲労を招くものです。ACCは交通の流れに合わせて車速を調整し、 前走車との安全な距離を維持できるため、前走車との距離が不十分だったために発生する追突を効果的に防ぐことができます。ACCを装備することで、ライダーは利便性の向上を感じるだけでなく、渋滞の中でも走行により集中できるようになります。

●衝突予知警報
道路交通では、集中力が一瞬でも途切れると、それが深刻な結果につながることもあります。そこでボッシュは、追突事故のリスクを低減、または二次衝突の被害をできるだけ軽減する二輪車向けの衝突予知警報を開発しました。前走車との距離が危険なほど接近し、ライダーがその状況に何も対処しないことを検知すると、聴覚的、または視覚的な信号を通じてライダーに警告します。

●死角検知
死角検知は、車両の周囲をモニターし、ライダーが安全に車線を変更できるように支援します。その際に電子の目として機能するのがレーダーセンサーです。ライダーから見えづらい位置にある対象物を確認し、ライダーの死角に車両が来た際には、ミラー等に視覚信号を表示し警告します。

カワサキの堀内社長も太鼓判

 今回のシステム導入について、川崎重工業株式会社モーターサイクル&エンジンカンパニーの堀内勇二社長は以下のようにコメントしています。

「カワサキのモーターサイクルに、 ライダーに安心感をもたらすボッシュの“アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム”を採用できることを、 非常に嬉しく思います。 当システムのサポートにより、 カワサキのモーターサイクルが追求する“操る悦び”を、 より幅広いライダーの皆様に体感していただけると確信しています」。

※ ※ ※

 2020年から量産を開始するボッシュの“アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム”は、カワサキのほか、イタリアのドゥカティやオーストリアのKTMなどのモデルにも搭載されるといいます。

 安全性を大幅に高めることが期待されるシステムだけに、その効果に期待が高まります。

【了】

カワサキ車に搭載される「アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム」とは?

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