USホンダ主導で製作されたゴールドウイング・カスタム エアサス搭載で地面に着地する「クールウイング」とは?
アメリカン・ホンダはカリフォルニアのショップ「ステディ・ガレージ」にツアラーモデル「ゴールド・ウイング」のカスタム製作を依頼しました。「クールウイング」と名付けられたこの一台にはどのような特徴があるのでしょうか。
性能はそのままにモダンな姿を求めた「クールウイング」
アメリカン・ホンダ(以下:USホンダ)は、テキサス州オースティンで開催されるアメリカGPや、「Americade Motorcycle Touring Rally」など、2019年に開催された複数のイベントで「Gold Wing(ゴールドウイング)」をベースにしたカスタムバイク「Cool Wing(クールウイング)」を展示しました。

USホンダがカリフォルニアのショップ「Steady Garage(ステディ・ガレージ)」に依頼することで実現した「クール・ウイング」は、ゴールドウイングの伝統に敬意を表しつつも、よりモダンなスタイルを目指し、製作されたものです。
ゴールドウイングが持つ機能性を如何に残すかを課題に製作されたこの一台では、空気を利用して車高を上下できるエアサスペンション採用し、停車時には極限まで低く、走行する際には車高を上げて走ることが可能とされています。また、エアサスペンションに必要不可欠なタンクはシャフトドライブ側のバッグ内に内蔵されています。

外装面においてはフェアリングやバッグなどのデザインはそのままに、カウル横のダクト加工、高さを抑えたタックロール・シートの採用、MOONEYES(ムーンアイズ)製のホイールキャップ、カスタムカーの一種であるホットロッドなどで見られるスキャロップ・ペイントを施すことでイメージを一新しています。
「クールウイング」を製作したステディ・ガレージの共同設立者であるケビン・ダンは次のように話します。

「クールウイングは前例がないプロジェクトだったため、既存のカスタム手法を駆使することができず困難を極めました。この一台ではあらゆる年齢層に興味を持ってもらえるようスタイルを構築しているほか、ゴールドウイングの実用性を損なうことなくカスタ樹しています」
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また、USホンダの広報マネージャー、クリス・コックスは「ゴールドウイングはホンダを代表する製品の一つです。若々しく、創造的でエキサイティングなクールウイングの姿には非常に満足しています」と話します。
日本市場ではなかなか見ることのできないメーカー主導の手の込んだ車両だけに一度は目にしてみたいものです。
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