the「トンネル」 走行中火災に遭遇!? 慌てず避難するために知っておきたい設備

首都高の新線「K7 横浜北西線(よこはまほくせいせん)」が、2020年3月22日(土)に開通します。延長約4.1kmにおよぶトンネルを走行中、もしも火災に遭遇したら? トンネル内の設備を紹介します。

ほとんどトンネル! 横浜ベイエリアと東名高速をつなぐ新線

「K7 横浜北西線」は、「K7 横浜北線」(2017年3月開通)と直結し、第三京浜「港北IC」と東名高速道路「横浜青葉IC」を結ぶ、延長約7.1km(うちトンネル延長約4.1km)の自動車専用道路です。2020年3月22日(土)の開通で「K7 横浜北線」(延長約8.2kmうちトンネル延長約5.9km)と1本化され、新生「K7 横浜北西線」はトンネルの占める割合が多くなります。

新たに建設された「横浜港北JCT」の工事現場。東名高速方面から接続する横浜北西線(2020年1月24日撮影)

 開通に先立ち、報道陣向けに「横浜港北JCT」から「横浜青葉JCT」間の全線が初めて公開されました。マイクロバスでの移動中、車窓からの景色はほぼトンネルのコンクリート壁です。

 開通後は延長約13.5kmとなる新「K7 横浜北西線」は、トンネルがその半分以上を占めるため、防災システムや避難経路には当然配慮がなされており、事故やそれに伴う火災の発生など、道路利用者がそれを未然に防ぐことはできませんが、遭遇してしまった際の避難通路や初期消火設備も整備されています。

トンネル内で、もしも火災に遭遇したら……

 首都高速道路では、もし火災に遭遇したら、まず「トンネル内の情報板等に従い、周囲の安全を確認して非常口の前を塞がないよう、また緊急車両が通行ができるよう道路中央部を開け、速やかに路肩に寄せて停車する」と案内しています。

道路下安全空間(避難通路・施設)へ避難するすべり台式の非常口は50mから250m間隔で設置されている

 そして車両を停車したら「エンジンを止め、車内にとどまらず速やかに非常口から避難し、その際は後続車に注意を払いつつ、もし避難していない人を見かけたら声をかけて一緒に避難する」とあります。

 避難経路は道路下部に広がっています。トンネルは内径11.5メートル、内部は床版によって上部の「道路空間」と下部の「道路下安全空間(避難通路・施設)」に分かれています。

 避難の際は、すべり台式の非常口から道路下安全空間(避難通路・施設)へ移動します。非常口は50mから250m間隔で設置されており、緑色のボタンを押して跳ね上げ式のカバーを開き、下部へ続くすべり台でするりと移動できます。道路下空間は車道部から煙や炎が入って来ないよう気圧調整がされているため、より安全に避難できるのです。

 避難通路は地上出口まで続いていますが、火災現場から離れたトンネル内に戻ることもできます。当日は体験のため、すべり台式非常口から最寄りの出口を経由したところ、道路空間へ戻る階段が上り専用と下り専用に分けられていました。

避難通路から地上へ向かう非常階段は、上下で一方通行が用意されていた

 現場解説員に伺ったところ「道路下安全空間は避難通路としてだけではなく、消防隊員など消火や救助に向かう人たちが、安全にいち早く現場へ駆け付けるための役割もあります」と話します。

ライダーやドライバーなど、道路利用者にもできること

 火災現場に遭遇してしまったら、周囲に注意しながら速やかに避難することが大前提ですが、発生直後に直面した場合は、管制室への通報や初期消火などが行なえる設備も整備されています。

泡消火栓設備によるデモンストレーション

 もちろん、自身の安全を確保できる範疇になりますが、押しボタン式通報装置と消化器・泡消火栓はトンネル内に約50m間隔で設置されています。また、天井付近から約50mの範囲に霧状の水を散布して火災の延焼や拡大を防ぐ水噴霧設備や、煙が避難の妨げにならないよう空気の流れを調整するジェットファンなども整備されています。

※ ※ ※

 実際にトンネル火災に遭遇したら、周囲が閉ざされた状況で冷静ではいられないかもしれません。まもなく開通する「K7 横浜北西線」を利用する際は、内部に設置されたさまざまな防災・避難設備を意識し、普段から備えておくとよいのではないでしょうか。

【了】

【画像】横浜北西線の防災・避難設備(12枚)

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