アプリリアと2年契約を締結したエスパルガロ兄。2021年のチームメイトは現ドゥカティのペトルッチ?

アプリリア・レーシングのアレイシ・エスパルガロは、2021年から2年間の契約を新たに結びました。また、チームメイトについては、ドゥカティのダニーロ・ペトルッチが候補のひとりとなっています。

アプリリア初表彰台を目指す新シーズン

 2つ年下となる実弟ポルのレプソル・ホンダ・チーム入りが噂されているアレイシ・エスパルガロが、アプリリア・レーシングとの契約を更新した。新たな契約は2021年から2年間となる。

アプリリア・レーシングと契約更新したアレイシ・エスパルガロ

 今度の7月に31歳を迎えるエスパルガロは、かねてよりアプリリアで自らのキャリアを終えることを希望しており、「アプリリアで2022年まで走り続けられることを非常に嬉しく思う。プロジェクトは大きく成長しており、僕たちをふさわしい最高の場所へと導いてくれることに興奮しているよ!」と喜びを自らのSNSで表現した。

 2020年にアプリリアで4年目を迎えるスペイン人ライダーの同チームでの最高成績は、2017年カタールGPと2018年アラゴンGPでの6位だが、フォワード・レーシング在籍中の2014年には、オランダGPでポールポジションを奪取。アラゴンGPでは2位表彰台を獲得している。また、V4エンジンのバンク角を72度から92度に変更するなど、完全新設計となったアプリリアRS-GPを2月のカタールテストで走らせた時には「競争力があると感じた。僕らの前を走れるライダーはそれほど多くないだろう」と新車のポテンシャルに手応えを感じたようで、今シーズン、アプリリア初の表彰台に上がることも決して不可能ではないだろう。

「アプリリアは2番目の家族になりました。彼らは僕がこのプロジェクトの中心にいることを示してくれた。技術的なレベルでは、ここ数カ月の進歩が僕を納得させてくれました。多くの強化が施された2020年型のRS-GPがテストに登場し、冬の間に始めた仕事を完結させる必要があると感じています。チームと一緒に戻って、新しいバイクでレースをするのが待ちきれません」と今回の契約に際しても力強くコメントしている。

気になる2021年以降のチームメイトは?

 気になるチームメイトだが、現在さまざまな憶測が流れている。アンドレア・イアンノーネが禁止薬物のアナボリックステロイド(筋肉増強剤)を摂取したとされるドーピング問題について、世界アンチ・ドーピング機関(WADA:World Anti-Doping Agency)と係争中のため、2020年シーズンはテストライダーのブラッドリー・スミスが代役を務めると思われるが、イアンノーネの失格期間が最大4年間に及ぶという話も出てきており、2021年以降の先行きは不透明となっている。

アプリリアへの移籍が噂されているドゥカティのダニーロ・ペトルッチ

 そこで候補のひとりとなっているのが、ダニーロ・ペトルッチだ。ドゥカティ・ファクトリーからMotoGPクラスに参戦するイタリア出身の29歳は、ジャック・ミラーがサテライトのプラマック・レーシングからファクトリー・チームへの昇格を決めたため、アンドレア・ドヴィツィオーゾがドゥカティとの契約を更新した場合、MotoGPプロジェクトから弾き出される格好となる。昨年のイタリアGPで初優勝を飾るなど実力はあるだけにドゥカティとしてはWSBKのシートを用意して陣営にとどめておきたいようだが、本人的にはMotoGPへの残留が第一希望となるため、マネージャーがすでにアプリリアと接触している模様だ。ペトルッチに関しては、ポル・エスパルガロのホンダ移籍で空きができるであろうKTMファクトリー入りを狙っているという話もある。

 バレンティーノ・ロッシの名前を挙げる現地ジャーナリストもいる。アプリリア・レーシングCEOで、フェラーリF1でスポーティング・ディレクターを務めた経験も持つマッシモ・リヴォラが9回チャンピオンを高く評価し、125cc、250cc時代にアプリリアでタイトルを獲得するなど、関係も浅くないことが理由だが、ロッシ自身は“優勝できる競争力があること”を現役続行の条件にしており、マシンが大きく進化したとはいえ、すぐ優勝争いに加われるかどうかについては疑問符が付く、アプリリアへの復帰の可能性はきわめて低いかもしれない。

 すでに翌シーズンの契約を8名のライダーが締結し、レースが開催されないことで例年とは違う展開を見せるMotoGPのストーブ(プール?)リーグ。次に入ってくのはどんな情報になるだろうか…。

【了】

【画像】アレイシ・エスパルガロ、アプリリア・レーシングと契約!

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