ホンダ、ロードレース世界選手権で通算800勝達成
ホンダはロードレース世界選手権において、1961年スペイングランプリ125ccクラスでのトム・フィリス選手の初優勝以来、通算勝利数を前人未到の800勝を達成しました。
ホンダ、世界GP通算800勝達成!
MotoGP第12戦テルエルグランプリのMoto3クラスにおいて、ホンダNSF250RWを駆るLeopard Racingのハウメ・マシア選手が優勝し、1961年スペイングランプリ125ccクラスでの初優勝以来、ホンダは、通算勝利数を前人未到の800勝としました。
1954年にホンダ創業者の本田宗一郎が、“世界一への夢の達成”を目指して当時のロードレース世界選手権最高峰の「マン島TTレース」への出場を宣言。その後5年を費やしてマシンを開発し、1959年に日本の二輪車メーカーとして初めて「マン島TTレース」に出場します。
翌1960年からロードレース世界選手権の125ccと250ccクラスに参戦を開始し、1961年の第1戦スペイングランプリ125ccクラスでHonda RC143を駆るトム・フィリス選手が初勝利を飾りました。その後ホンダは参戦クラスを50ccクラス(1962年)、350ccクラス(1962年)、500ccクラス(1966年)へと拡大、1966年には全5クラス完全制覇を達成しました。1967年のワークス活動を最後に、通算138勝の記録を残して1968年から11年間は参戦を休止しています。
ホンダは、1979年にロードレース世界選手権500ccクラスに復帰し、3年後の1982年の第7戦ベルギーグランプリにてNS500を駆るフレディ・スペンサー選手が優勝、復帰後の初勝利を飾ります。その後は再び参戦クラスを125ccクラス、250ccクラスにも拡大して勝利を重ね2001年には開幕戦の日本グランプリ500ccクラスで、NSR500を駆るバレンティーノ・ロッシ選手が優勝して通算500勝を達成。また、2015年には第10戦インディアナポリスグランプリ MotoGPクラスで、RC213Vを駆るマルク・マルケス選手が優勝して700勝を達成しています。
また、ホンダ800勝の中には、ホンダ初の日本人チャンピオン1995年、1996年青木治親選手(125cc)、2001年加藤大治郎選手(250cc)、2009年青山博一選手(250cc)と3人の日本人チャンピオンも勝利に貢献しています。
本田技研工業株式会社 八郷隆弘 代表取締役社長は、通算800勝について次のように述べています。
「FIMロードレース世界選手権で通算800勝を達成することができました。世界中の多くのファンの皆様からのご声援と、ホンダのレース活動へのご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。またこの記録の達成にあたっては、1959年の初参戦時から数多くの困難を乗り越え、勝利を積み重ねてこられた先人の情熱や努力にも、改めて敬意を表したいと思います。ホンダはこれを通過点ととらえ、常に勝利を目指し挑戦を続けてまいりますので、これからもご声援をよろしくお願いいたします」
日本人初のロードレース世界選手権優勝者は、1961年西ドイツGP250ccクラスに参戦した高橋国光選手です。
【了】