「完敗」を認めるも高評価! ホンダがMotoGP2020を振り返り

2021年型RC213Vの最高速は重要なファクターの一つ

2020年シーズン、MotoGPライダーの中で一番距離を走ったライダーはステファン・ブラドル選手

 ステファン・ブラドル選手については、「昨シーズンの全MotoGPライダーのなかでも、彼が一番距離を走ったライダーなんですよ。レースもテストも両方やってくれているので、非常にフィジカルの厳しい状態のなかで、しかもコロナ明けでテストもなく、いきなりレースに来てもらったということもあって、最初はかなり厳しい環境ではあったのですが、それもすぐに克服してくれました。

 ステファン選手については、どうしても開発の方に重点を置いてもらう形で進めて行ったのですが、彼からのフィードバックにより、いろいろな自分たちの課題や欠点、どういう方向性でいろいろなことをやっていけばいいのかなどを決められたし、順調にマシンをアップデートできたので、我々としては彼の働きには満足しており、最終戦では10位以内に入るというスピードも見せてくれているので、とても感謝しています」と、コメントしました。

2020年シーズンで引退を決めたカル・クラッチロー選手は、ポテンシャルのあるライダーだった

 カル・クラッチロー選手については、「クラッチロー選手は、今年は怪我に泣かされたシーズンとなってしまい、彼が本来持っているスピードを100%発揮できなかったシーズンとなりましたが、それでも、所々では彼の速さを見せていて、彼はやはりポテンシャルのあるライダーだという風に感じました。

 ウィンターテストも含めて、彼にはマシン開発の方向性を決めるような評価をやってもらっており、非常にいいフィードバックをもらっているので、我々も感謝していますし、これからの彼の新しい道を応援したいと思っています」と、感謝を述べました。

 また、2021年シーズンについては、「課題自体は2019年、2020年と固まってきていて、基本的には変りません。まずは、ミシュランタイヤの使いこなしを含めた減速時の安定性やトラクションの向上に加え、今シーズンは空力の領域も1度のみアップデートできるので、空気抵抗の低減とハンドリングとの両立を見直していく必要があると思っています。今年は、チャレンジの年。例年よりもしっかりと直していくというのが開発の方向性です。

エンジンには手を入れられない2021年シーズンは、吸排気系の見直しで最高速を伸ばす

 一方で、エンジン自体にはレギュレーションで手を入れられないのですが、最高速は重要なファクターとなるため、レギュレーションで許されている吸排気系の部分は当然見直していく予定です。

 今季は自分たちの常識から少し外れて、今一度考え直し、去年の敗因をしっかりと検証し、負けを勝ちに繋げていくことが我々の仕事なので、今までと方向性は同じでも、そこから大きく外れることで、大きなチャレンジをして、今シーズンのマシン開発をしていく方針」と、説明しています。

2021年から新たにRepsol Honda Teamに加入したポル・エスパルガロ選手

 今季から加入することが発表されているポル・エスパルガロ選手の起用理由については、「ポル選手のスピードやポテンシャルは非常に高いという認識から興味を持ち、昨年の成績を見ても表彰台にも上がり、彼のライディングもホンダのマシンに対してマッチしているかどうかは分かりませんが、方向性としては似ているんじゃないかという点から起用するに至りました」と説明。マルク・マルケス選手の状態については、今季に間に合うように調整中ではあるものの現在は経過観察中と、参戦についての明言は避けました。

 「今年は当然3冠奪還が一番の目標となります。去年はホンダの強さを見せられなかったので今季は、やっぱりホンダは強いんだというのを、見ているお客さんに感じてもらえるようなレースをし、3冠奪取を目標にやっていきたいと思います」

【了】

【画像】各ライダーの評価と2021年MotoGPに向けての目標(9枚)

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