カワサキ新型「Ninja ZX-10RR」2021年のテスト開始 7連覇を目指すJ・レイの心境は?
スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するカワサキ・レーシング・チーム(KRT)は2021年1月20日・21日にスペインのヘレス・サーキットで新年初のテストを行います。2021年シーズンもKRTから参戦するJ・レイ選手、A・ロウズ選手はどのような心境なのでしょうか。
ウインターテストでお馴染みの「冬」の文字をあしらった新型ZX-10RR
スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するカワサキ・レーシング・チーム(KRT)は2021年1月20日・21日にスペインのヘレス・サーキットで新年初のテストを行います。

今回のヘレスでの2日間のテストは、新型Ninja ZX-10RRの開発を兼ねたもので、KHI(川崎重工)、KRTをはじめとする技術パートナーの協力を得て、新型モデルの性能向上やレースでの競争力向上に向けた新たなアプローチを模索するものとなっています。
2020年末に2度公開された新型ZX-10RRは、スタイリングも一新され、空力性能を重視したデザインとなっているほか、レシプロマスの少ない高回転エンジンにより、コーナー立ち上がりでの加速性とトップスピードの向上を両立させるモデルとなってます。

また、テストとして使用される4.423kmの長さを誇るヘレス・サーキットは、多彩なコーナーがありながらも長いストレートがないため、レース会場としてもテスト会場としても高い評価を得ていますが、今回のテストでKRTがどれほどの情報を得られるのかに注目が集まります。
2021年最初のテストを迎えるにあたり、7連覇を目指す絶対王者、J・レイ選手と、KRT2年目となるA・ロウズ選手は次のようにコメントしています。
■J・レイ選手

「クリスマス休暇が終わってすぐにバイクに乗れるようになったのは嬉しいことです。11月のテストでは2021年型Ninja ZX-10RRに最初のシェイクダウンを行ったので、エンジニアは我々のコメントを理解してくれていますし、バイクに乗り心地の良さを感じ始めています。
これからのテストで理解しなければならない最大のことは、エンジンのキャラクターです。新しいパーツを用意して、私の電子エンジニアと協力して、私が本当に気に入っているフィーリングを与えてくれるでしょう。それとは別に、みんなに再会できたことはただただ嬉しいです。次のテストはしばらく予定されていないので、今回のテストでその大きなギャップを埋めることができるし、安定した天候が得られることを願っています。
ヘレスは良いテストコースで、ここにはたくさんの情報があるので比較しやすいです。今シーズンはオフシーズンでハードに仕事をしてきたので、マシンに戻ってライディングのフィーリングを取り戻すことができるのは嬉しいことです」。
■A・ロウズ選手

「もちろん、自分のバイクに戻れることを楽しみにしています。前回のテスト以来、Covid-19(新型コロナウイルス)の状況は誰にとっても難しく、チームにとってもヘレスでのテストを企画するのは大変なことだったでしょう。
2021年に向けて新しいパッケージを用意しているのは明らかですが、今週の目標は、前回のアラゴンでのテストで2日目にできなかったことを2、3確認することが目標です。
バイクに乗っていないときは、時間が実際よりもずっと長く感じられますが、バイクに乗るのと同じくらい、チームのみんなと一緒に仕事をして、2021年に向けてしっかりと準備をしていきたいと思っています」。
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なお、スーパーバイク世界選手権2021年シーズンは4月23日から25日にかけてオランダのTTサーキットで開幕予定(暫定)です。
【了】