「ハーレーダビッドソン」2021年モデル登場 世界同時開催のグローバル・バーチャル・イベント“H-D21 LIVE”で公開

米国のバイクブランド「ハーレーダビッドソン」は、世界同時開催のグローバル・バーチャル・イベント“H-D21 LIVE”で2021年モデルを公開しました。どのようなモデルが登場したのでしょうか。

ハーレー社初の試み“H-D21 LIVE”

 昨年(厳密に言えば2019年末)より世界的な感染拡大が始まり、収束まで今しばらく時間がかかりそうな“新型コロナウイルス”ですが、そうした情勢を受け、この度、米国のハーレーダビッドソン社は“オンライン”による“2021年ニューモデル発表会”を2021年1月20日に開催しました。

“H-D21 LIVE”では2021年ニューモデルでハーレーダビッドソンが推す“CVO”や“ストリートボブ”、“ファットボーイ”などをクオリティの高い映像で紹介。確かにこうした動画を見ると購買意欲が刺激されます

“H-D21 LIVE”と題された同番組はハーレーダビッドソン社の拠点である米国、ウィスコンシン州のミルウォーキーで午前10時、日本時間/深夜1時からの配信でしたが、“新型コロナ禍”という状況を差し引けば純粋に楽しめるプログラムとなっており、一つの試みとしてかなり評価出来る内容だったといえるでしょう。

 まずその“H-D21 LIVE”ですが、配信開始前からネット上でカウントダウン画面が表示され、ハーレーダビッドソン2021年ニューモデル発表までの時間を盛り上げる演出が行われていたのですが、やはりこれも“世界同時配信”ゆえのもの。

 これまでメーカーサイドが行う新車発表といえば、まずプレス向けのものがあり、それを各媒体が伝える形式となっていましたが、ユーザーの皆さんに向けて直接、公開できる部分もネット配信の利点といえるでしょう。このスピード感は今の時代ならではのものです。

配信内容はまるで上質なドキュメンタリー番組?

 最初、この“H-D21 LIVE”の配信を知った際、筆者(渡辺まこと)はタイトルから生中継による新車発表会が行われるものと勘違いしていたのですが、フタを開けてみると40分弱のボリュームの番組形式となっており、内容もかなり凝ったもの。

冒頭3分くらいからハーレーダビッドソン社代表のヨッヘン・ツァイツがファクトリーやミュージアムを案内しつつご挨拶。こうした肉声を直接、聞くことが出来るのもインターネット動画配信の利点です

 まず現代表のヨッヘン・ツァイツ社長の挨拶からスタートし、各モデルやアパレルのデザイン責任者、創業者の一人であるウィリアム・A・ダビッドソンの曾孫にあたるハーレーダビッドソン・ミュージアム副代表のビル・ダビッドソン氏などが登場。
 
 それに加えて著名なユーチューバーやインスタグラマーなど様々なライダーの姿を紹介する『Rider storys』や2021年にハーレー社が力を注ぐツーリングファミリー系CVOモデルやストリートボブ、ファットボーイなどが紹介されています。配信内容のクオリティは上質なドキュメンタリー番組のようになっており、ハーレー・ファンならずとも楽しめるものです。

実際にハーレーが走る姿と音を直接確認出来ることも動画配信の大きなメリット。アメリカの広大な景色の中での走行シーンは同メーカーの魅力を強く伝えます

 また、こうした番組形式ゆえ字幕もかなりしっかりしたものとなっており、AIによる単純な音声直訳ではないことが伺えるものとなっている部分も評価すべき点です。この“H-D21 LIVE”の視聴には事前にユーザー登録が必要なのですが、日本語字幕に関してはハーレーダビッドソンジャパンの担当者に伺ったところ、キッチリと“人”が翻訳したものとのことで、まるで一本のショートムービーを視聴したような気分にさせられます。

さらに言えばハーレーニューモデルの“音”が聞こえ、“動く姿”を直接確認出来るのも、こうした“ムービー”の利点です。現在もインターネットで“H-D21 LIVE”で検索すれば、どなたでも番組を閲覧可能なので是非、チェックしてみることをオススメします。

ハーレー初のアドベンチャーモデル予告動画も

 来る2月22日に新たなアドベンチャーモデルである“パンアメリカン”の発表もインターネット動画で予告され、おそらくその魅力や世界観を広くユーザーの皆様に分かりやすく伝えるであろうことが予測される“H-D21 LIVE”。

2021年2月22日にニューモデルである“パンアメリカン”をスペシャルコンテンツとして発表予定。これまでハーレー社がリリースする車両と趣を変えたデュアルパーパスのアドベンチャーモデルの魅力を映像で分かりやすく伝えます

 新型コロナウイルスの収束が見えない現在の世界情勢を見るとネガティブな話題に終始しがちですが、こうしたグローバル・バーチャルイベントが世界同時発表されることになったのは明るい話題でしょう。

「密を避けるレジャー」としてバイクの魅力が見直されている流れを感じることがままありますが、感染拡大の防止に留意しつつ、なるべく今の時代を楽しみたいものです。

【画像】ハーレー初の試み“H-D21 LIVE”(15枚)

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