トライアンフ2021年新型「ボンネビル」シリーズ登場 まずは計7機種がラインナップ
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、新型「ボンネビル」シリーズ計7機種を披露、2021年4月から順次発売を開始することを発表しました。
クラシックモダンの代表格、特別仕様車含め7機種から
トライアンフモーターサイクルズジャパンは、新型「Bonneville(ボンネビル)」シリーズ計7機種を披露、2021年4月から順次発売を開始することを発表しました。
2021年モデルとして新たに登場するのは、「ボンネビルT120」、「ボンネビルT120ブラック」、「ボンネビルT100」、「ストリートツイン」、「ストリートツイン・ゴールドラインリミテッドエディション」、「ボンネビルスピードマスター」、「ボンネビルボバー」の計7機種です。
それぞれユーロ5への適合するように改良が加えられ、パフォーマンスも向上。より魅力的なスペックが与えられています。では、それぞれのモデルの概要とスペックを簡単に紹介していきましょう。
Bonneville T120 & T120 Black
1950年代に登場したトライアンフを象徴するモデルが「ボンネビルT120」です。その名を復刻したモダンクラシックがこのモデルで、オリジナル同様、バーチカルツインエンジンを搭載。2021年モデルのトピックは、7kgもの軽量化が図られたことでしょう。
これはエンジン内部のパーツ変更や軽量アルミホイールの採用がもたらしたものです。スロットルレスポンスやハンドリングがより軽やかなものになり、走りのパフォーマンスに磨きがかけられました。また、クルーズコントロールの標準装備など、快適性が向上しているところも見逃せません。
「T120 ブラック」は、ホイール、エンジンカバー、エキゾーストパイプなどをブラックアウトした仕様で、専用のベンチシートを装備。シックな風合いに仕上げられています。
●主なスペック
エンジン:排気量1200cc水冷並列2気筒
最高出力:80PS/6550rpm
最大トルク:105Nm/3500rpm
車重:237kg
シート高:790mm
価格(税込):157万6000円から161万5600円
Bonneville T100
「ボンネビルT120」の弟分として、排気量900ccエンジンを搭載。最新型はエンジンのスペックが大きく引き上げられ、最高出力は従来モデル比で10PSも向上しています。車重は4kg軽くなったほか、サスペンションとブレーキが刷新されるなど、手が加えられた箇所は多岐に渡っています。
●主なスペック
エンジン:排気量900cc水冷並列2気筒
最高出力:65PS/7400rpm
最大トルク:80Nm/3750rpm
車重:229kg
シート高:790mm
価格(税込):128万円から131万9600円
Street Twin & Street Twin Gold Line Limited Edition
数あるモダンクラシックの中、高い人気を誇るモデルが「ストリートツイン」です。「ボンネビルT100」と同系のエンジンを搭載し、シートの設計が見直されて快適性が向上。キャストホイールにはマシニング仕上げが施されるなど、質感も高められています。
「ゴールドラインリミテッドエディション」は、職人の手描きによるピンストライプや特別な塗装を持つ限定モデルで、生産は全世界で1000台のみ。気になる人は早めにチェックした方がよさそうです。
●主なスペック
エンジン:排気量900cc水冷並列2気筒
最高出力:65PS/7500rpm
最大トルク:80Nm/3800rpm
車重:217kg
シート高:765mm
価格(税込):110万5000円から117万3000円
Bonneville Speedmaster
ロー&ロングな車体を持つクルーザーモデルです。低中速域が強化されたエンジンと厚みを増したシートによって、快適な巡航性能を実現。一方、フロントフォークの大径化やブレンボ製キャリパーの採用など、ハンドリングも最適化されています。
●主なスペック
エンジン:排気量1200cc水冷並列2気筒
最高出力:78PS/6100rpm
最大トルク:106Nm/4000rpm
車重:264kg
シート高:705mm
価格(税込):179万円から182万9600円
Bonneville Bobber
「スピードマスター」から派生したカスタム仕様です。特徴的なのはフローティングアルミニウムシートで、野性味あふれるイメージに貢献。無駄を廃したスタイルが大きな魅力になっています。
このシートとフットレストは、体格や好みに合わせて位置をアジャストできるほか、燃料タンク容量が従来の9リットルから12リットルへ大幅に増量されるなど、実用性が大きく向上しています。街乗りからロングツーリングまで、その用途を選びません。
●主なスペック
エンジン:排気量1200cc水冷並列2気筒
最高出力:78PS/6100rpm
最大トルク:106Nm/4000rpm
車重:252kg
シート高:690mmから700mm
価格(税込):179万円から182万9600円
※ ※ ※
トライアンフヒンクリー工場の最先端R&Dセンターにて設計、開発、試作が行なわれた2021年新型「ボンネビル」シリーズは、伝統的なデザインDNAを継承しつつ、最先端の装備を搭載し、トライアンフに求められる最高の品質と乗り味を実現しています。
また「スクランブラー1200」および「ストリートスクランブラー」の新型についても、近日発表予定とのことです。
【了】
Writer: 伊丹孝裕
二輪専門誌「クラブマン」編集長を務めた後にフリーランスとなり、二輪誌を中心に編集・ライター、マシンやパーツのインプレッションを伝えるライダーとして活躍。鈴鹿8耐、マン島TT、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムといった国内外のレースにも参戦するなど、精力的に活動を続けている。