“辻やん”こと辻本 聡さんが自転車ひき逃げ被害に! 自転車業界に交通ルール教育の徹底をリクエスト

かつてスズキやホンダのファクトリー・ライダーとして活躍し、現在はMotoGPやEWC(世界耐久選手権)中継の解説者としても知られる辻本 聡さんが、自転車によるひき逃げ事故に遭遇したようです。

自転車に乗る人にも交通ルールの徹底を願う

 かつてスズキやホンダのファクトリー・ライダーとして活躍し、現在はMotoGPやEWC(世界耐久選手権)中継の解説者、ベビーフェイス・レーシングのアドバイザーとしても知られる、我らが“辻やん”こと辻本 聡さんが、自転車によるひき逃げ事故に遭遇したようだ。

レジェンド・ライダー、辻本 聡さんが自転車による不運なひき逃げ事故に遭遇した

 辻本氏のTwitterによると、2月はじめのある夜、横須賀野比海岸沿いで経営している『Cafe PILOTA MOTO』にほど近い野比郵便局前の歩道を歩いている時、いきなり自転車に体当たりをされ、左顎にパンチを受けたような状態でノックダウン。軽い脳しんとうになり、左膝を打撲、右膝を擦りむくなどの怪我を負ったという。

 その後すぐ救急外来を訪れ、検査を受けたところ、頭部に大きなダメージはなかったものの、強打した左膝には血が溜まっており、太い注射器を使って、その場で抜かれたとのことだ。

 事故の翌日、MRI検査を受けた際には医師から「半月板も無いし、膝ボロボロだね」と驚かれたそうだが、「古傷の現状把握ができて良かったとします。結果、骨折も靭帯損傷も無し。血が溜まるくらいで済んで良かったです」と結んでいる。

 しかし、安堵したのもつかの間、事故から2週間経っても偏頭痛と今回むち打ち症を負った首に痛みが残り、再びCT検査を受けることに……。眼に異常がある可能性もあるため、後日、脳神経外科で再検査を受ける予定になっており、まだ安心できない状態だという。

 折りたたみ式のような小型の自転車に乗り、ぶつかってきた加害者は、警察を呼ぶと現場から逃亡。「急いで物を取りに行くとこでした」と悪びれない態度だったといい、これには普段穏やかな辻本氏も「人を傷つけ逃げた卑怯者は許るさん!」と激怒。後日、診断書を持って地元の警察を訪れ、人身事故として処理してもらったそうだ。「郵便局の防犯カメラには、画像は粗いが事の一部始終は映っていたようですから逃げられないでしょう! 日本の警察なめんなよ」と怒りを抑えきれない様子だが、「マナーと規則を守っているロードバイクライダーは歩道をかっ飛びませんので非難の対象にしないであげてくださいね」とフォローも忘れなかった。

 そもそも道路交通法によると自転車はバイクや車と同じ“車両”の一種に当たるため、歩道を走行することはできない。13歳未満の子どもや70歳以上のお年寄り、身体障害者が運転している場合、やむを得ないと認められる場合など、いくつか例外はあるが、本来は通行区分違反で3カ月以下の懲役、または5万円以下の罰金が科せられる。

「自転車が歩道を走っても良い、または車道ではなく、どんな状況でも歩道を走っても良いとルールを勘違いして理解している人が多いことが気に掛かります。自転車業界の方たちも保険さえ入っていれば大丈夫ということではなく、販売時などに交通ルールを徹底して教えてほしいですね。今のままでは歩行者がヘルメットを被ったり、プロテクターを付けていないと命を落とすような世の中になってしまいます。保険会社もCMでルールをきちんと伝えてもらいたい。決まりをしっかり守ってバイクに乗っているほうががよほど安全ですよ。真面目な自転車乗りも迷惑していると思います。これでは暴走族が無茶をしているバイク業界と一緒ですから」と自転車業界全体に対しても辻本氏は警鐘を鳴らす。

 全国の各自治体で自転車保険義務化の動きが進み、自転車事故が社会問題化して久しいだけに、我々“乗りもの”好きとしては、バイクに乗っている時以外の交通マナーについても日頃から意識を高く持ちたいところだ。

【了】

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Writer: 井出 直人

ロードレース専門誌時代にMotoGP、鈴鹿8耐、全日本ロードレース選手権などを精力的に取材。エンターテインメント系フリーペーパーの編集等を経て、現在はフリーランスとして各種媒体に寄稿している。ハンドリングに感銘を受けたヤマハFZ750がバイクの評価基準で、国産リッターSSと昭和スクーターを所有する。
Twitter:@naoto_ide

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