バイクの鍵を紛失……いざというとき慌てないための準備・対処法とは

何気なくバイクに乗ってさあ出かけようと思ったときに「いつもの場所に置いた筈の鍵が見当たらない……」「あるはずの場所にない」、それだけで慌ててしまうもの。当然、紛失した理由やその後の対処法など、すぐに思いつかないのが現実です。自宅だけでなく出先でバイクの鍵を無くしてしまったときに、どのような対処法があるのか知っておけば、いざというときにも安心です。

紛失したと気付いたら、まずやるべきこと

 鍵の紛失に気付いたら、まず慌てずに普段の鍵の置き場所をよく見直すことから始めます。普段の置き場所下に落ちていないかなど付近をよく探しましょう。また、最後に乗った際に使ったバッグやウェアのポケットも確認します。しかし、部屋のなか以外で移動中にポケットなどから落ちるケースも考えられるため、バイクの駐車場所から部屋までのルートを端々まで確認します。鍵を持ったまま買い物などに出かけた場合、出先のお店などで取り出して忘れている可能性も考えられます。行ったお店へ一度問い合わせると良いかもしれません。

バイクの鍵を紛失してしまった場合の対処方法は、まず無くした可能性がある場所や鍵の置き場所を確認しましょう

 バイクの鍵を紛失。その所在を探すには、鍵の存在を最後に確認した状況を思い出すことで、比較的に見つかりやすくなります。しかし、身の回りをいくら探しても見当たらなければ、メットインやアクセサリーボックスに入れたまま閉じ込めている可能性もあります。

 JAF(日本自動車連盟)が発表した2019年のデータによると、年間4636件バイクの「キー閉じ込み」による出動依頼があったとしています。バッテリー上がりやパンクに次ぐ全体3位となったほど、メットインなどへの鍵の閉じ込みは、鍵の紛失(見失い)理由として少なくないのです。

 メットインを開けるときや、すぐに出かける必要がある場合は、スペアキーがあるなら、まずスペアキーで開錠してメットイン内などを確認します。本来の鍵が見つからなくても、一度スペアキーで用事を済ませてください。

2019年にJAFが発表したデータによると、年間4636件メットインスクーターなどの「キー閉じ込み」による出動依頼がありました

 部屋の中やいつのも置き場付近に見当たらず、メットインなどになかった時には、最寄りの警察に「遺失物届」を出すことをお勧めします。そうすれば既に拾ってくれた人が届けている場合、すぐに確認できます。また、事前に警察庁サイトにある「拾得物情報」から確認しておくと、落とした状況が類似する届出がある場合に、警察署で素早く検索・確認が可能になります。

 警察で申請する遺失物届の内容については、申請者の名前と住所・連絡先のほか、おおよその「紛失時期」「場所」「個別の識別番号の有無」と、キーホルダーや色などの「特徴」を記入して提出すれば、誰かが拾って届けてくれたときに、照合データをもとに持ち主へとすぐに連絡が入ります。

 見つかった連絡が入った際のキーの受け取りには身分証明証が必要です。受付は土日や祝日を除く平日朝8:30~夕方17:15までの間と決まっていますが、自分で出頭できないときには代理人を立てることや、郵送での送付も行なっています。保管期間が3カ月以内のため、速やかに受け取る段取りをしましょう。

 また、スペアキーが無い、警察に落とし物情報も無いような状況や、自宅以外の出先で鍵を紛失したものの、「とにかくすぐにバイクを動かしたい」ということもあるでしょう。次項では、そのような緊急時の対処法について考察しましょう。

対処法や注意点

 とにかくすぐに鍵をなんとかしたいと思ったら、JAFや任意保険のロードサービス、あるいは鍵の出張修理の店に依頼することがもっとも一般的な方法です。JAFは会員であれば無料で対応、任意保険の付帯ロードサービスも原則無料になっている場合がほとんどです。しかし、JAFなどを含めたロードサービスは「鍵開け(開錠)」作業だけしか行いません。メットインなどを解錠してもバイクの鍵が見つからないときには、別途、鍵の作成のためにバイクショップなどへ、バイクを陸送・移動するなどの作業が増え、すぐにでも動かしたいという要望に対する即時性は望めません。

 また、専門業者に鍵を開けてもらうときには、バイクが自分の所有物であることの証明が必要で、身分証と一緒に用意しておくことが必要です。車検証がバイクのメットインや書類入れのなかにあり、開錠しないと出せないときにはその旨を伝えます。軽自動車税の納付書や任意保険書類などで車体番号と所有者がわかる書類でも代用可能です。

 鍵の出張修理を利用すると、鍵開けだけでなく鍵穴からスペアキーの作成までその場で行ってくれます。状況によっては鍵シリンダーの交換を依頼する方が良い場合もあります。けれど、鍵の形状などにより作業の内容が変わるため、費用や時間にも大きく変わります。

古いスクーターなどは、メインキーとメットインの鍵穴が別にある車種もあります

 古いバイクなどによくある始動用のメインキー穴とメットインの鍵穴が別にあるタイプから、メインキー連動タイプや盗難防止のためのシャッターキー、また最近のバイクはイモビライザーキーやスマートキーなどもあり、特殊な鍵ほど費用と時間を要します。目安としては単純なキーの開錠とキー作製で7000円前後から、複雑になるスマートキーの作成では4万円程度必要です。依頼先によっては出張費が別途必要になる場合もあり、さらに複雑な鍵では作業そのものができないこともあります。出張依頼のときには「場所・車種・排気量・鍵の形状」を伝えて、おおよその費用を事前に確認しておくことをお勧めします。

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 普段から注意しているので、バイクの鍵など紛失することはないと思っていても、何かの拍子に落としてしまって困ることはゼロではありません。バイクの鍵の紛失を防ぐための普段の行動として、壁掛けフックやボックスなどを準備して、家に帰ったら置く保管場所を一カ所に決めておくなどの習慣や、あらかじめスペアキーを用意して別の場所に保管しておけば、もしものときでも冷静に対応することができます。

鍵を紛失してしまった時のために、普段からスペアキーを別で用意しておくことも重要です

 また、単純な構造の鍵の場合、バイクのシートはなんとなく無理矢理開けられそうな気がします。しかし、仮に力づくで外したとしても結果、後の修理代が高くつくだけで、怪我の心配もあり、止めた方が賢明といえるでしょう。

【了】

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