2021年シーズンもトニー・ボウ選手が年間チャンピオンに王手
トライアル世界選手権第5戦スペインGP2日目は、1日目に続きRepsol Honda Teamのトニー・ボウ選手が優勝し、最終戦で15位以内に入ればチャンピオンが確定します。
トニー・ボウ選手チャンピオンに王手
トライアル世界選手権第5戦スペインGP2日目は、Repsol Honda Teamのトニー・ボウ選手が、前日に引き続き見事な勝利を収め今季6勝目を飾りました。

チャンピオンシップで現在2位に付けているTRRSのアダム・ラガ選手とのポイント差は19点となり最終戦に臨みます。を残してその差は19点となりました。チームメートの藤波貴久選手は、7位となりました。
スペインGP2日目は、ヴェルティゴのハイメ・ブスト選手が最後の最後まで、トニー・ボウ選手にプレッシャーをかけ続けます。トニー・ボウ選手の勝利が確定したのは、最終セクションをクリーンするまでつきませんでした。
今大会でランキング2位のアダム・ラガ選手が3位となったことで、トニー・ボウ選手はあと1点(15位入賞相当)を獲得すれば、2021年のチャンピオンが決定となります。

藤波貴久選手は、土曜日の結果からこの日は2番手スタートとなり12セクションで前を走るライダーがほとんどおらず、苦しいトライアルを強いられます。特に1ラップ目はその影響が大きかったと思われます。2ラップ目も追い上げはならず、藤波選手は7位で試合を終えることになりました。ランキングは5位のポジションをキープしています。
■Repsol Honda Teamトニー・ボウ選手

厳しい戦いでした。第8セクションで失敗して減点がかさんでいたので、第11セクションでの攻防が僕にとっての最後のチャンスだというのは分かっていました。それでちょっとした賭けに出て難関の大岩に挑んだところ、これがうまくいきました。最後の最後で勝利を引き寄せるなど、信じられない思いです。
ハイメ・ブストは日曜日だけでなく、前日もたいへん手ごわい相手でした。彼の2位獲得も本当にめでたい結果だったと思います。
そして僕にはあと1戦、アダム・ラガとタイトルをかけた最終戦が残っています。おそらく、すばらしい戦いになるはずです。僕は19点のポイントリードを持っていますが、週末のポルトガルを前に、なにかが起きてしまう可能性だってあり得ます。今週は特に注意深く過ごし、そして決勝レースでは、マシントラブルなどないよう、気をつけていかなければいけません。もちろんポルトガルでは優勝を果たし、タイトルに華を添えたいと思っています。あと1週間、集中すべき日々が続きます。
■Repsol Honda Team藤波貴久選手

今日は、昨日よりはよかったとは思うのですが、それでもやはりたいへんなトライアルになりました。2番手スタートで、お手本がなく、特に1ラップ目はたいへんでした。2ラップ目にはすべてのセクションでもう一度がんばり抜き、減点を減らすことができました。
こんな状況ですが、今日のトライアルに、僕は納得し、満足しています。チャンピオンシップは残すところ1戦。最後の戦いで、すばらしい結果を残すため、一生懸命戦います。
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2021年トライアルGPは、トライアル・デ・ナシオンが開催される会場で行われるトライアルGPが最終戦となります。
【了】