ドゥカティのレース用電動バイク「V21L」 ミサノ・サーキットで初走行

2023年より電動バイクの最高峰レース「FIMエネル・MotoEワールドカップ」にマシンを供給するドゥカティは、新型電動バイクのプロトタイプをミサノ・サーキットでテストしました。どのような感触を得たのでしょうか。

ドゥカティ製の電動バイクがサーキットでの初走行を終えました

 2023年より電動バイクの最高峰レース「FIMエネル・MotoEワールドカップ」にマシンを供給するドゥカティは、新型電動バイクのプロトタイプをミサノ・サーキットでテストしました。

ドゥカティの電動バイク「V21L」(コードネーム)
ドゥカティの電動バイク「V21L」(コードネーム)

 2019年より開始されたMotoEワールドカップは、電動バイクのみによって行われるロードレースです。

 ドゥカティは、これまでにも化石燃料であるガソリン車で数々のレースに参戦してきましたが、近年広まる電動化への流れを踏まえて電動バイクの開発に着手。

 10月にMotoGP世界選手権シリーズなどを統括するドルナ・スポーツとの契約が発表された直後、ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで初めてコースに投入されました。

 コードネーム「V21L」と呼ばれるドゥカティの電動バイク・プロトタイプは、ドゥカティ・コルセチーム(レース部門)と、ドゥカティeモビリティディレクターであるRoberto Can?氏が率いるドゥカティの研究開発エンジニアとの共同作業の結果、誕生した車両で、2013年からプロライダーでドゥカティのテストライダーでもあるMichele Pirro氏によってテストが行われています。

ドゥカティの電動バイク「V21L」(コードネーム)
ドゥカティの電動バイク「V21L」(コードネーム)

 初走行を終え、Roberto Can氏とMichele Pirro氏は次のようにコメントしています。

■ドゥカティ・コルセチーム/ドゥカティeモビリティディレクター Roberto Can氏
「私たちは今、本当に素晴らしい瞬間を体験しています。これが現実であり、まだ夢ではないことが信じられません。ドゥカティ初となる電動バイクでのサーキット走行は、そのユニークさだけでなく、性能目標と極めて短いタイムスケールの両方において挑戦的な取り組みであるという点でも、例外的でしょう。

 だからこそ、このプロジェクトに携わるチーム全員の努力は素晴らしく、今日の結果は、ここ数カ月の努力に報いるものだと思います。確かにまだ完成していませんし、前途はまだまだ長いのですが、その間に最初の重要な “レンガ “を積むことができました」。

■テストライダー Michele Pirro氏
「ドゥカティの歴史における重要な章の始まりを告げるものであるため、MotoE プロトタイプをサーキットでテストすることは、大きなスリルを味わうことができました。バイクは軽く、すでに良いバランスを持っています。

 さらに、スロットルのつながりや、人間工学に基づいた設計は、MotoGPマシンに非常によく似ています。今回のテストでは出力を性能のわずか70%に抑えることにましたが、今後がさらに楽しみです」。

※ ※ ※

 多くのメーカーと同じく、ドゥカティは電動バイクにおけるもっとも重要な課題はバッテリーのサイズ、重量、航続距離に関するものであると公表していますが、同社の最終的な目標は、技術的に可能になり次第、スポーティで軽く、エキサイティングで、すべての愛好家を満足させることができるドゥカティの公道用電気モデルを開発することにあるといいます。

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