原2スクーターの利便性に驚きのホンダ「PCX」!レーシングライダー石塚健の市販車インプレッション
国内外で様々なレースに参戦するレーシングライダー石塚健選手が、ホンダ「PCX」を公道試乗!そのインプレッションです。
まずは車体チェックから
皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。今回はホンダ「PCX」に試乗した感想を書かせていただこうと思います。

当日は、PCXと初対面。早速跨ってみたのですが、跨っただけでかなりの安心感を感じます。シート高は764mmで、身長165cmの僕ではかかとが若干浮いてしまいましたが、つま先はべったりと付く程なので、不安定さはまったくありませんでした。
跨ったままでも足でバイクを動かせるし、シートが程よい柔らかさで、休憩しているかのようにゆったりと座れます。

そして、良いなと思った点が、シート下の収納スペースが広いところ!容量は30Lもあり、入れ方次第でほとんどの荷物が入っちゃうんじゃないかと思うぐらいのスペースです。
僕が今回、タオルと上着、ケータイの充電器にお財布、名刺入れをヘルメットバッグに入れてメットインに収納していたのですが、目的地に到着してなかを見るとグチャグチャになっていました。そのくらい、広くて奥行きがあるため、沢山お買い物をしても安心です。
そしてフロント左側にある、インナーボックス!500mlのペットボトルが入る形状となっており、小物やすぐに取り出したいものなどの収納にも使えて便利です。さらに、電源ソケットも装備されていて、スマホなどの充電をすることも可能など、バイクの不便なイメージを、一気に覆してくれる1台でした。

ちなみに、僕が今回お借りしたPCXは、エンジンをかける際にブレーキとセルを結構強めに握り、押さないと始動しないことがあったのですが、これは何かかけ方のコツがあるのでしょうか?
この手のスクーター初心者の僕は、エンジンを始動しようとするたびに、少し手こずってしまったので、この部分は改善して欲しいと思いました。
遂に走行開始!その感想は?
乗るまでの前置きが長くなってしまいましたが、早速試乗していきます。

自分の動かしたいように動かせて、まったくクセがなく、滑らかな加速感が気持ちいい印象。カーブや車線変更の際も、なんだか柔らかめのフワッとした動きをしてくれるので、安心感がありました。さらに、足を前に伸ばして乗ってもフットレストが広い為、足にも身体に窮屈さを感じないポジションでゆったりと長時間走り続けることができます。

エンジン自体の振動はもともと少ないのですが、さらにアイドリングストップシステムが搭載されているので、信号待ちや渋滞時など、停車している時にはエンジンが自動で切れて、振動もなければ音もなくなり快適です。
一方で、そのアイドリングストップシステムのおかげで、発進時に出遅れたり、こまめに作動させていたら燃費にも影響があるのではないかと思ったりもしましたが、そんな心配も不要でした。

取り回しも軽く、パワーもあって乗りやすい。そして、楽に乗れてなにより楽しい最高の一台!
僕イチオシスクーター、是非皆さんも機会があれば、乗ってみてください。
Writer: 石塚健
(レーシングライダー)埼玉県出身の26歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在はその世界選手権である「MotoGP」を目指して日々、活動中。
2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2022年は、「全日本ロードレース選手権」のST1000クラスをメインに、「世界耐久選手権」、「FIM CEVREPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」にも参戦します。スポンサー募集中!応援よろしくお願いします。