説明しろと言われると困ってしまう…スクーターの定義って?
バイクにはさまざまなデザイン・仕様のモデルが存在し、「スクーター」もそのうちのひとつです。スクーターに分類される定義などはあるのでしょうか。
スクーターの歴史・定義とは?
バイクにはさまざまなデザイン・仕様のモデルが存在しますが、スクーターもそのうちのひとつです。しかし、「スクーター」とは何かいざ説明するとなると、言葉に詰まる人もいるかもしれません。スクーターに分類される定義などはあるのでしょうか。

現代において、スクーターは通勤や通学、買い物などのさまざまなシーンで使われています。また、バイクの機動力やAT車特有の気軽さに加え、コックピットやシート下収納の利便性など、スクーターには多くの魅力があります。
多種多様なモデルが登場しているスクーターですが、その登場は1910年にさかのぼります。

まず、1910年アメリカのAutoped Company 社が、キックスケータの前輪側にエンジンを搭載したような乗り物である、「AOTOPED」を発売しました。排気量は155cc、最高速度は25km/hで、現代のキックボードのように立ち乗りタイプでした。
AOUTPEDはヨーロッパで人気を博したあと、ドイツやイギリスなどでライセンス販売されました。そののち、現代の「スクーター」の語源でもある「SCOOTAMOTA」が1919年にイギリスで発表されます。
「SCOOTAMOTA」は、エンジンが後輪側に取り付けられていたり、チェーン駆動式な点、シートがある点など、現代のスクーターに一歩近づいた印象を与えます。

そして1946年、イタリアの航空機メーカーであったピアッジオ社が、「VESPA98」を発表します。現代でも根強い人気を誇るVESPAの優れたデザインは、長く受け継がれています。
VESPAに続くように、ヨーロッパでもさまざまなスクーターが開発される中、日本では1946年に富士重工業より「ラビット」が、三菱重工業からは「シルバーピジョン」が発売されました。

当時のスクーターは、まだサスペンションもなく押しかけ式で、現代と比べるとまだまだ機能面や性能面は見劣りしますが、戦後交通手段が少なかった日本人の生活を支えてきたのもまた事実です。
戦後という時代背景とその利用シーンから、日本人にとってスクーターとは「移動手段」として、非常に実用的な乗り物であったことを推察することができます。
そして1953年、通商産業省(現在の経済産業省)や日本小型自動車工業会、各スクーターメーカーなどの関係者による協議の結果、「スクーターとは原動機を座席の下に設け、前方に足踏台のある、車輪の直径が22インチ以下であるような二輪自動車を指す」という定義が日本において初めてなされました。
JISには、スクーターは「シート前部が低く広くえぐられていて、足を置く床板があり、比較的小さい車輪をもっている」と規定されており、1953年の定義やJIS規格によると、スクーターはおおよそビジュアル面による分類がなされているように見受けられます。
また、上記のスクーターの歴史とその使用シーンを考慮すると、スクーターは便利な移動手段であり、居住性や利便性に比重を置きつつも、時代が経過するにしたがってデザイン性や機能性が加味されていったことが伺えます。
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1953年になされたスクーターの定義には「二輪」とありましたが、近年はBMW Motorradの電動スクーター「C evoloution」や、後輪二輪の三輪バイクである、aideaの「AAカーゴ」など、多種多様なスクーターが発表されています。スクーターは、時代の需要に合わせて柔軟に進化していくバイクといえるのかもしれません。









