ホントにお得? バイク購入時の残価設定ローン

クルマの購入方法として最近よく耳にする「残価設定ローン」ですが、実はバイクでも設定されているメーカーがあります。残価設定ローンでのバイクの購入は、本当にお得なのでしょうか。

バイクの残価設定ローンはお得なのか

 クルマを購入する際のメジャーな支払方法となっている「残価設定ローン」。最近はメーカーによって、バイクでも残価設定ローンでの購入プランを選べるようになってきました。

 残価設定ローンでバイクを購入する方法は、実際にお得なのでしょうか。

バイクの購入を検討する様子
バイクの購入を検討する様子

 そもそも残価設定ローンは、契約時にあらかじめ設定した残価を3年から5年後に据え置きし、残価を差し引いた金額を分割で支払う仕組み。そうすることで、月々の支払額を抑えられるというメリットがあります。

 例えば、車両価格が80万円のバイクを、3年後の残価率を40%に設定して購入した場合、80万円の40%(32万円)を差し引いた残りの48万円+利息を、3年間で返済することになります。

 この支払方法を、カワサキは「残価設定プラン」という名称で展開。401cc以上の新車で、支払い期間が3年(37回)または5年(61回)、上限据置率が3年の場合は50%、5年の場合は30%に設定されています。

据置クレジットを設定するホンダディーラー
据置クレジットを設定するホンダディーラー

 また、ホンダは「据置クレジット」という名称で展開しており、126cc以上の新車の場合は支払い期間が3年(36回)、4年(48回)、5年(60回)、据置額が3年で50%、4年で30%、5年で20%となっています。

 残価設定ローンでは、3年から5年の契約期間が終了したら、支払っていない残価を清算する必要があり、その方法として下記の3つが挙げられます。

 まずひとつ目は、クルマを返却(下取り)し、新車に乗り換える方法です。この場合は、基本的に同じメーカーのクルマから選ばなければなりません。

 ふたつ目の方法は、残価を支払ってクルマを買い取る方法で、この場合は残価を一括で支払うか、再びローンを組んで支払う必要があります。

 そして3つ目は、クルマを返却するという方法です。この場合は、他のメーカーでも購入することができます。 

 また、残価設定ローンの最大のメリットとして、通常のローンで購入するよりも月々の支払額を安く抑えられる点が挙げられます。残価設定ローンは、車両価格の一部を残価として据え置きしているため、月々の支払いが安く済むのです。

残価設定プランを設定するカワサキディーラー
残価設定プランを設定するカワサキディーラー

 一般的なローンで新車を購入するのは、毎月の支払額が高くて難しい人も、残価設定ローンを利用すれば購入しやすくなることが利点。また、3年から5年の短いスパンで新車に乗り換えたい人にも、向いている購入方法といえます。

 加えて、乗り換えの時期が設定されているため、クルマを返却するだけで同じディーラーでスムーズに新車を乗り継ぐことが可能。

 その他にも、最初に決められた残価が保証されているため、支払いの最終月に車両に大きなダメージや事故歴などがなければ、設定された金額で下取りしてくれる点もメリットといえます。通常の下取りの場合は、市場価格の変動により買い取り価格が大きく下落する場合もあります。しかし、残価設定ローンの場合は、市場の変動を気にする必要がない点が最大の魅力でしょう。

残価設定ローンの驚くべき落とし穴とは

 一方で、もちろん残価設定ローンにもデメリットは存在します。まず、事故などによりバイクにキズなどの損傷があると、契約の最終月に設定された残価との差額を請求される可能性があります。バイクは転倒のリスクが高いため、キズのない状態をキープするのが難しいかもしれません。

バイクを購入してツーリングを楽しむ様子
バイクを購入してツーリングを楽しむ様子

 また、車両の価値を保つために、月々の走行距離に制限が設けられている場合が多く、通勤で毎日使う人やツーリングなどで使いたい人には不向きかもしれません。

 さらに、残価設定ローンは月々の支払額は安くなるものの、最終的な支払い総額は高くなる傾向があります。フルローンの場合は元本が減っていくため、その分金利も減っていきます。しかし残価設定ローンは、据え置いた残価に対しても金利がかかるため、一定額の金利を払い続けることになり、支払い総額が高くなりやすいのです。

定期的なメンテナンスをおこなう必要がある上に、点検や修理はディーラーを利用することが求められる
定期的なメンテナンスをおこなう必要がある上に、点検や修理はディーラーを利用することが求められる

 加えて、定期的なメンテナンスをおこなう必要がある上に、点検や修理はディーラーを利用することが求められます。そして、車両はノーマル状態で返すのが基本であるため、カスタムをしている場合は返却時にマイナス査定となり、追加費用が発生する可能性大。

 これらのメリット・デメリットを踏まえると、毎月の支払額を安くしたい人や短期間で新車に乗り換えたい人、何らかの事情で一時的にバイクを利用する人などは、残価設定ローンを利用するとお得になる可能性が高いでしょう。

1台のバイクを長く乗りたい人には、残価設定ローン不向きかもしれません
1台のバイクを長く乗りたい人には、残価設定ローン不向きかもしれません

 一方で、毎月の支払額は高くても支払い総額を抑えたい人や、1台のバイクを大切に長く乗り続けたい人、通勤やツーリングなど使用頻度が高い人、カスタムを思いきり楽しみたい人などには、不向きといえそうです。

※ ※ ※

 残価設定ローンは、あらかじめ設定した数年後の残価を据え置き、差し引いた金額をローンとして分割で支払っていく方法です。

 毎月の支払い金額を抑えられるメリットがありますが、実際の支払い総額の負担が大きくなったり、バイクの使用方法に制限があるなどデメリットが多いのも事実。メリット・デメリットを考慮した上で、自分のライフスタイルに合った支払方法を見つけましょう。

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