【MotoGP第3戦アルゼンチンGP】Moto3佐々木歩夢選手、ペナルティから巻き返し3位表彰台を獲得
2022年4月3日、MotoGP第3戦アルゼンチンGPの決勝レースがアルゼンチンのテルマス・デ・リオ・オンドで行なわれ、Moto3クラスに参戦する佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)が3位表彰台を獲得しました。
速さに手応え、ペナルティを消化しトップ集団へ
2022年シーズンのMotoGPアルゼンチンGPは、2020年と2021年が新型コロナウイルス感染症の影響によりキャンセルとなったため、2019年以来の開催となりました。Moto3クラスに参戦する佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)は予選で2番グリッドを獲得し、1列目から決勝レースを迎えました。

しかし、佐々木選手は前戦インドネシアGPの決勝レースでの転倒が他車のクラッシュを引き起こしたとして、アルゼンチンGPの決勝レースでロングラップ・ペナルティ(※レース中、ランオフエリアに設定されたルートを通過しなければならない。これによってライダーはラップタイムの数秒を失う)が科されていました。佐々木選手はこのロングラップ・ペナルティを2周目に消化すると、3番手から18番手付近に後退します。
ペナルティによって大きくポジションを落とした佐々木選手ですが、そのペースは上位のライダーたちに匹敵するもので、周回ごとにポジションを回復していきました。
レース終盤を迎えるころにはトップ集団に加わると、表彰台を射程圏内にとらえます。迎えた最終ラップで佐々木選手と表彰台を争ったのは、日本人ライダーの鈴木竜生選手(ホンダ)でした。佐々木選手は最終コーナーで3番手を走行していた鈴木選手のインサイドに飛び込むと、3位でチェッカーを受けました。

開幕戦カタールGPでは、トップを走行しながらマシントラブルでリタイア、第2戦インドネシアGPでは、最終ラップで転倒を喫しリタイアとなった佐々木選手ですが、テストの時点から自分の速さに手ごたえを感じており、決勝レース後のトップ3プレスカンファレンスで、「今日は表彰台争いができるとわかっていたんです」と語りました。第3戦で速さがついに表彰台という結果になった、ということでしょう。
「序盤の2周は一定のペースを維持し、それからロングラップ・ペナルティを消化しました。そのあと18番手か19番手くらいで戻ったと思います。それからは自分の走りに集中して、1人ずつかわしていきました。21周ありましたからね。インドネシアみたいなことを繰り返したくなかったので、あまりリスクは冒しませんでしたよ」

「最終ラップでは、最終コーナーで鈴木選手をパスすることができました。3位という結果には満足しています。チャンピオンシップでランキングトップと2番手からは少し離れていますけど、彼らとチャンピオン争いができると思っています。1戦1戦に集中して戦い、サマーブレイクまでに彼らに追いつきたいと思います」
なお、今大会は輸送機のトラブルによって機材の到着が遅れたため、金曜日の全セッションがキャンセルとなり、土曜日に2回のフリープラクティスと予選が行なわれるスケジュールに変更されました。その影響はあったのか、と聞くと、「セッションの1回(フリープラクティス3)はなくなりましたが、土曜日のプラクティスは50分に拡大されましたし、僕としては問題なかったです」ということでした。

第4戦アメリカズGPは、アメリカのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで4月10日に決勝レースが行なわれます。チャンピオン争いを見据える佐々木選手が繰り広げる戦いに注目です。
■Moto3クラスとは……
Moto3クラスは、4ストローク250cc単気筒エンジンのレーシングマシンで争われる。タイヤはダンロップのワンメイク。MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの中で最も年齢層が低く、Moto2クラス、MotoGPクラスへの昇格を目指す若いライダーたちがしのぎを削る。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。





