実はひとつだけじゃない!カウルの種類についてまとめ

バイクでの走行時の風を防ぎ、ライダーにさまざまなメリットをもたらすパーツである「カウル」は、実はいくつかの種類に分けられます。いったいどういった種類があるのでしょうか。

さまざまなデザインの「カウル」がある!

「カウル」とは、バイクで走行しているライダーの防風性を高めたり、走行風を受け流すことで空気抵抗を減らして走りやすくするパーツで、フェンダーとも呼ばれます。そんなカウルは、実はいくつかの種類に分けられるのですが、いったいどういった種類があるのでしょうか。

カワサキ「Ninja ZX-10R」
カワサキ「Ninja ZX-10R」

 ひとつ目の種類は、フルカウルです。主に、スズキ「ハヤブサ」やカワサキ「Ninja ZX-10R」、BMW motorrad「S1000RR Mパッケージ」など、レース走行や高速走行向きのスポーツバイクに採用されています。また、ハンドル回りからエンジンのサイドや下回りなど、バイク全体を覆うようなデザインが特徴です。

 ヘッドライトを覆うようなヘッド部からシート側へ隆起し、テールへ流れるように収まったデザインは、空気抵抗を減らして走行風を流すように流動性などを考えて作られています。

膝前までカウルがあるため、体に負担なく速度をあげることも可能
膝前までカウルがあるため、体に負担なく速度をあげることも可能

 フルカウルのメリットとして、防風性の高さや風切りの良さが挙げられます。膝前までカウルがあるため、高速道路やレース走行などで高速域を出す時に、空気抵抗を減らして走行風を避け、体に負担なく速度をあげることも可能です。また、エンジンなどの足回りの細かいパーツも覆われているデザインは、凹凸が少なく洗車が比較的楽という点も、メリットといえるかもしれません。

 加えて、広い面が多いため、ステッカーを貼ったり、バイク自体のカラーをはっきりと出すことができる、ビジュアル面で個性を出しやすいという点も魅力です。

レースではカウルにスポンサーやチームのロゴが多く入ります
レースではカウルにスポンサーやチームのロゴが多く入ります

 一方、人によってはカウルが身体にあたって取り回しがしづらかったり、転倒時に傷やヒビが入ると、修繕費や取り換え交換費用が高くなったり、メンテナンス時には外装をはがす分、手間がかかる傾向もあるようです。

 ふたつ目の種類は、ヘッド周りからハンドル周辺を覆うようなスタイルで、フルカウルの半分ほどの面積となる、ハーフカウルです。

カフェレーサータイプなどに使用される「ロケットカウル」
カフェレーサータイプなどに使用される「ロケットカウル」

 俗に言う「ロケットカウル」もこれに該当し、主に「HAWK11」やBMW「RninTのレーサーツアラータイプ」など、ネイキッド・カフェレーサータイプなどのクラシカルなデザインに採用されています。

 ハーフカウルのメリットは、上記のようなスポーツスタイルではないバイクにも、装着できる点です。また、フルカウルに比べてカウル自体が小さく、エンジン機構などがむき出しの部分が多いため、整備時の手間も比較的少なく済みます。デメリットとしては、フルカウルに比べると防風性が劣る点やヘッド部分が重くなる点などが挙げられます。

 そして3つ目は、ビキニカウルです。ヘッドライト周りを覆うようなデザインが特徴です。

カワサキ「W800 CAFE」
カワサキ「W800 CAFE」

 主に、カワサキ「W800 CAFE」や「Z900RS CAFE」、ホンダ「レブル250S EDITION」などネイキッドやアメリカン、カフェレーサーなどのレトロ系、丸目ライト系のクラシカルなバイクと相性の良いカウルといえます。また、FRP素材や軽量なABS素材などが採用されており、スクリーンと一体型になったようなクリア素材のものは前方の視認性も確保できます。

 ビキニカウルは、全体的に他のカウルと比べるとコンパクトで後付けしやすいほか、ヘッドライト周りにかぶせるように装着するため、比較的簡単に取り外しできる点が魅力です。

バイク自体のデザインを活かすには、ビキニカウルは最適
バイク自体のデザインを活かすには、ビキニカウルは最適

 加えて、バイク自体のデザインを活かしつつ、ヘッド周りにボリュームを出すことが可能です。ライトやメーター周りがむき出しのネイキッドやアメリカンは、防風性がほとんどありませんが、ビキニカウルを装着することで、高速走行時の防風性や快適性が上がります。しかし、やはり他のカウルに比べると、どうしても防風性は劣ります。

※ ※ ※

 長時間走行や高速走行を考えている場合は、どんなスタイルのバイクであれ、走行風を防いでくれるカウルがあれば、体力面がかなり楽になります。

 カウルが備わったバイクの購入や後付けを検討している人は、自身の好みとバイクの使い方、走るシーンに合ったカウルを選ぶと良いかもしれません。

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