カワサキ「Ninja H2」搭載のスーパーチャージドエンジンを水素燃料仕様に 研究用バギーを公開

カワサキモータースは、2022年9月3日に「スーパー耐久シリーズ 第5戦 もてぎ」にて、二輪車用水素燃料直噴エンジンを搭載した研究用オフロード四輪車(以下バギー)を発表しました。どのような仕様になっているのでしょうか。

カーボンニュートラル実現に向けた新たな一歩

 カワサキモータースは、2022年9月3日に「スーパー耐久シリーズ 第5戦 もてぎ」にて、二輪車用水素燃料直噴エンジンを搭載した研究用オフロード四輪車(以下バギー)を発表しました。

カワサキ「Ninja H2」のスーパーチャージドエンジンを水素対応にし搭載した研究用バギー
カワサキ「Ninja H2」のスーパーチャージドエンジンを水素対応にし搭載した研究用バギー

 川崎重工は、2021年11月13日・14日にかけて行われたスーパー耐久レースin岡山」(3時間レース)においてSUBARU、トヨタ、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキとともに水素エンジン開発を協業して行うことを発表しましたが、今回の発表では、カワサキ「Ninja H2」に搭載される排気量998ccの直列4気筒スーパーチャージドエンジンをベースに水素燃料の筒内直接噴射仕様に変更したパワートレインを披露。

 搭載される車体はカワサキが北米で販売しているバギーをベースにしたもので、水素燃料タンクや燃料供給系統を設置するために大幅なレイアウト変更が行われています。

 今回の発表に際し、カワサキモータースの技術本部副本部長・松田義基氏は次のように話しています。

「二輪車用エンジンのお披露目にも関わらず、四輪車のバギーに搭載した背景には研究開発ということもあり、さまざまな試験装置を置かなければならないといった要素からNinja H2エンジンのフレーム部分を切断してバギーに搭載しています。

 開発の過程で、異常燃焼に関してはまだまだ開発が始まったばかりですが、最初に異常燃焼を見つけた際には思わず、嬉しくなりました。

 しかし、異常燃焼の制御や高回転域での燃料供給、各種部材の高温化に加えて、水素を取り扱うことによる安全な作業などの課題をそれぞれの分野で先行する企業・団体からの技術支援や部品供給などにより乗り越えています」。

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 また、今回の発表の場に同席したTOYOTA GAZOO Racingのプレジデント佐藤恒治氏は次のように話しています。

「これまで乗用車の領域で水素エンジンにかかる負荷を把握してきました。

 乗用車のエンジン使用領域は低回転から高回転と幅広く使っています。一方で商用車は低回転、二輪車は高回転を使います。

 そういうこともあり、二輪・四輪やジャンル関係なく垣根を超えて水素エンジンに起こる現象を網羅できることが水素エンジンの開発を促進することになります。

 これらにより、水素社会やカーボンニュートラルの実現に取り組んでいくという意味で、今回の二輪車水素エンジンのお披露目は大きな一歩だと思います」。

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 カーボンニュートラル実現に向けた手段の一つとして注目を集める水素燃料。二輪車においてはどのような車両に搭載され、展開されていくのか注目したいところです。

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