国内最大級の展示!! 岩下コレクション「世界のモーターサイクル歴史館」を訪ねる【海外車編】
大分県由布市湯布院町にある『岩下コレクション』を訪れました。ここは国産や海外製の稀少な歴史的車両が200台以上も展示されている複合博物館です。その中から海外二輪モデルを中心に紹介します。
当時はこんなにたくさんあった!? 海外二輪メーカーの歴史に触れる
大分県由布市湯布院町の高台にある『岩下コレクション』は、国産車や海外製の希少なバイクが200台以上、さらに昭和の玩具や映画のポスター、家電製品なども収容している複合博物館です。オーナーの岩下洋陽氏が約40年をかけて収集した貴重なアイテムは必見です。

元自動車部品工場の社長だったという岩下氏は、「未来は歴史に学べ」という理念の元に、人脈を活かし自ら解体現場などにも足を運び、アンティーク収集に情熱を注いできたそうです。そんな岩下コレクションの最大の見せ場は、何と言っても膨大な数の貴重なバイクでしょう。
海外二輪モデルはメーカーごとに展示が分けられ、バイクの背景には国柄や文化を感じさせる演出もなされています。例えば、インディアンモーターサイクルの展示スペースには、背後の壁にマリリン・モンローのポスターパネルがいくつも飾られ、古き良きアメリカのイメージを強調しています。

ドイツ車やイギリス車の展示スペースでも、当時の時代背景を解説ボードで確認することができるので、楽しく知ることができるのです。
その概要を少し紹介すると、モーターサイクルの世界をリードしてきたイギリスでは、1898年に「ロイヤルエンフィールド」、1899年に「マチレス」、1901年に「ノートン」、1902年に「アリエル」、1903年に「トライアンフ」、1904年に「ベロセット」、1906年に「BSA」、1909年に「AJS」……と、数多くのメーカーが産声を上げ、1920年代にはイギリスの車両保有台数が50万台を超え、その後、マン島TTレースでの活躍に繋がっていくことなどが説明されていました。

対してドイツも、第2次世界大戦勃発の頃は大小のメーカーが乱立していましたが、世界市場をリードしていたイギリス車を相手に製品競争を繰り広げ、その代表格がBMWであり、マン島TTレースでも好成績を残しました。しかし大衆向け自動車の普及でドイツのモーターサイクル産業が下降線を辿り、生き残ったのがBMWだった、ということです。
これら海外モデルを手本にして、日本でも様々なメーカーが二輪車を製造・販売しており、国産車両も多数展示されています。時間があれば国産車と海外モデルの仕様やメカニズムを見比べてみるのも面白いかもしれません。

時代背景を含め、1台ずつじっくり鑑賞していたらあっという間に時間が過ぎてしまうほど濃密な情報量です。大分県へツーリングなどで訪れることがあれば、一度は立ち寄ってみることをオススメします。
■岩下コレクション(取材・撮影協力)
所在地:大分県由布市湯布院町川北645-6
入館料:大人800円、中高生600円、小学生300円
営業時間:9時~17時(年中無休)


















