自転車から聞こえてくる“異音”の原因は? 調整・修理が必要な合図
自転車から聞こえてくる異音は警告音です。深刻なトラブルに発展する前に、異音の原因を特定して専門店へ相談することをオススメします。
“異音”の正体が分かれば、要整備箇所も分かる
乗りっぱなしの自転車や、しばらく放置していた自転車に久しぶりに乗ったときなど、これまで聞いた事のない“異音”がしたら、それは要注意の合図です。何かしらの不具合が発生している可能性が高いので、専門店に見てもらうことをオススメします。

自転車は多くの部品で構成されており、単純に異音と言ってもさまざまなパターンがあります。専門店へ持ち込む際は、異音がどのあたりから聞こえるのか、いつ聞こえるのか、どのような音がするのかを伝えると、修理・調整が必要な箇所が特定しやすく、作業もスムーズに進みます。
異音が車体の前の方、後ろの方、サドルの下の方など、場所が特定されるだけで問題点はかなり絞り込めます。
そしてその異音がどういう時に聞こえるかが分かると、さらに的が絞られます。気付いたら音がしていた、というケースが多いので見つけ出すのは難しいかもしれませんが、「右のブレーキレバーを握ったら」、「ペダルを漕いでいる時だけ」など、意識して乗ると気付きやすく、どう使ったときに音が鳴るのかが分かれば、問題点はほぼ把握できます。
異音と言っても聞こえ方は個人によって異なりますが、「カチカチ」「ガチャガチャ」「キーッ」など、いつ聞こえるのかが分からなくても、音の雰囲気だけで問題が特定できることもあります。
以上のような異音の状況を説明できると、専門店なら話だけで問題箇所をほぼ特定できます。
例えば「前の方から、右のブレーキレバーを握った時に、キーッと音がする」なら、前輪のブレーキゴム(シュー)が摩耗・劣化していることが分かります。また「お尻の下の方で、ペダルを漕いでいる時だけ、ガチャガチャ音がする」なら、チェーンの油切れが予想できます。
自転車から聞こえてくる異音は何らかの不具合が発生している合図です。そのまま無視して乗っていたら故障に発展するだけでなく、深刻なトラブルにつながる場合もあるので、気がついたら専門店へ相談すると良いでしょう。