初めての高速運転は少し不安…バイクで高速道路を運転する際に注意するべきこととは

秋もそろそろ終わりが近づいてきましたが、秋晴れや涼しい気候が続く今のうちに、高速道路を利用してツーリングへいきたい!と計画している人もいるでしょう。では、バイクで初めて高速道路を走行するとき、注意すべき点はあるのでしょうか。

高速道路のツーリング、注意すべきことは?

 高速道路を使うとツーリングの行動範囲が広がりますが、二輪免許を取得する際は路上教習がないことから、初めて高速道路を走行するとき、不安に感じる人も多いでしょう。そもそも高速道路を走行するには、排気量が125cc以上あるバイクである必要があります。また、普通二輪以上の免許を所有していなければなりません。

高速道路を走行するには、排気量が125cc以上あるバイクが必要です
高速道路を走行するには、排気量が125cc以上あるバイクが必要です

 ここで注意しなければならないのは、例え運転免許が普通二輪以上の免許であったとしても、運転する車体が125cc以下の原付バイクで高速道路に進入すると、「通行禁止違反」になってしまうことです。もし通行禁止違反に該当した場合、2点の違反点数に加え、原付二種が6000円、原付一種が5000円の反則金が科せられます。

 また、高速道路(一部区間を除く)での最高速度は100km/h、最低速度は50km/hと定められています。ただ、標識などで最高速度や最低速度が決められている場合、その指示にしたがって走行しなければなりません。

一般道と高速道路でタンデムができる条件が異なります
一般道と高速道路でタンデムができる条件が異なります

一般道と高速道路でタンデムができる条件が異なります

 さらに間違えやすいのが、一般道と高速道路でタンデムができる条件が異なることです。一般道では、小型二輪以上の免許を受けてから1年以上経過していることが、タンデムできる条件となります。しかし、高速道路では20歳以上、かつ普通二輪以上の免許を取得して3年以上経過していることが、タンデムができる条件です。一般道でタンデム可能でも、高速道路ではタンデムができる条件を満たしていないことがあるので、間違えないように注意しましょう。

 では、実際に高速道路を走行するには、どういったことに注意したらよいのでしょうか。

ETC非搭載バイクの場合は、通行券を走行中に落とさないように保管しておくことが重要
ETC非搭載バイクの場合は、通行券を走行中に落とさないように保管しておくことが重要

 まずひとつ目の注意点は、料金所の通過です。例えばETC非搭載バイクの場合、通行券を走行中に落とさないように、しっかりと保管しておくことが重要ですが、グローブをはめたままだと、通行券をしまうのにひと苦労するかもしれません。また、グローブを外すにしても、後続車が待っているというプレッシャーもあり、焦ってしまうこともあるでしょう。

 加えて、出口の料金所では通行料金の支払いがあるため、自然と停車時間は長くなり、後続車のドライバーの視線が気になってしまう人もいるかもしれません。そんな状態で、両手をハンドルから離して支払いをしていると、バランスを崩してしまう可能性もあります。

 そこでETC非搭載バイクの場合は、高速道路の通行料金はクレジットカードを使うことをおすすめします。

 しかしここで注意しなければならないのは、高速道路の通行料金支払いに使用できないカードがあるという点です。デビットカードが使えないということです。例えばデビットカードは、NEXCO西日本やNEXCO東日本などの高速道路会社、またデビットカード発行元のPayPay銀行、スルガ銀行、三井住友銀行などのホームページにも、使用できない旨が明記されています。

高速道路入口
高速道路入口

 また、高速道路では、入口のレーンを誤ってしまうこともあるかもしれません。もしETC搭載バイクで一般レーンに入ってしまった場合は、係員にその旨を伝えましょう。

 しかし、ETC非搭載バイクでETCレーンに入ってしまった場合は、ゲートが開きません。その際は、インターホンで係員に誤って進入してしまった旨を伝えてください。いずれの場合も、後続車との事故に発展してしまう可能性があるので、絶対に後退してはいけません。

 ふたつ目の注意点としては点、出口のインターチェンジを間違えた時の対処方法が挙げられます。出口のインターチェンジを間違えるのは、高速道路初心者ライダーだけでなくベテランライダーでもよくやってしまいます。

出口のインターチェンジを間違えた場合は、絶対にUターンやバックはしてはいけません
出口のインターチェンジを間違えた場合は、絶対にUターンやバックはしてはいけません

 しかし、出口のインターチェンジを間違えた場合は、絶対にUターンやバックはしてはいけません。禁止行為である上に、大変危険でもあるため、出口を間違えた際は、料金所の係員に出口のインターチェンジを間違えた旨を伝え、指示を仰いでください。

 その他にも、高速道路の道中でガス欠にならないように、事前にガソリンを満タンにしておくことや、タイヤの空気圧の調整といったメンテナンスなどもしっかりおこないましょう。また、道路の真ん中を走ることも危険です。真ん中を走ることで車の死角に入りやすくなり、危険な割り込みもされやすくなります。

 さらに、料金所やパーキングから本線に入るときは、しっかりと加速すること、大型車両には近づかないこと、横風に注意することなども、注意すべきこととして挙げられます。高速道路の走行は風圧がきつく単調な道が続くので、気付かないうちに体力を消耗します。事故防止のためにも、こまめな休憩を取りながら、ツーリングを楽しみたいものです。

※ ※ ※

 高速道路を走行するには、普通二輪以上の免許を所有していることと、排気量125cc以上のバイクであることが必要です。高速道路を走行する際は、料金所の通過やガソリンを満タンにしておくことに加えメンテナンスや加速レーン、横風など、気を付けなければならないことが多くあります。

 楽しいツーリングのためにも、こまめに休憩をとりながら、安全な走行を心がけましょう。

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