じつは重要な消耗部品 自転車のワイヤー類はいつ交換するべきなのか?
ハンドル周りにありながら、意外と気にしていない自転車のワイヤー類。地味な存在ですが、タイヤやブレーキシューと同じ重要な消耗部品です。交換のタイミングを紹介します。
「錆」や「折れ」が確認されたら要交換
自転車を見ると、ハンドルのあたりから何本かの線が弧を描いて伸びていると思います。駐輪場では隣の自転車のハンドルなどに引っかかって邪魔だと思うこともあるかもしれませんが、あまり邪険にしないであげてください。「線=ワイヤー」は自転車を動かすためにとても重要な役割を担っているのです(※「ケーブル」と呼ばれることもありますが、ここではワイヤーで統一します)。

最近では電動モーターや電動シフターなどハイテク化が進んできましたが、基本的に自転車はアナログな乗り物です。手元の操作で各部品(ブレーキや変速機)を動かすためにはワイヤーを使っています。
自転車で使われるワイヤーは「ブレーキワイヤー」と「シフトワイヤー」の2種類です。変速機能が無い自転車にはもちろん「シフトワイヤー」も無く、またワイヤーを介さないコースターブレーキを装備している特殊な自転車は、ここでは除きます。
日本国内では前後輪のそれぞれにブレーキが装備されている必要があり、必ず2本の「ブレーキワイヤー」が使われていると思います。
「ブレーキワイヤー」と「シフトワイヤー」は、太さや構造の違いはありますが、基本的には外側を覆う中空の「アウターワイヤー」と、その内側を通る「インナーワイヤー」から構成されています。水道管とその中を流れる水をイメージすると分かりやすいかもしれません。
ちなみに、油圧式のディスクブレーキでは「インナーワイヤー」ではなく油(専用のオイル)がその代わりをしていますが、基本的な構造は変わりません。
「インナー」は髪の毛くらいの細い金属線を何本もより合わせて強度を持たせたワイヤーになっています。引っ張る力にはかなり強いのですが、柔軟性があって「インナー」単体では自立しません。
一方の「アウター」は、らせん状に巻かれた鋼線の上にビニールがコーティングされ、一定の形状を保つように作られています(シフトワイヤーの場合は、円筒状に束ねた細い鉄線をビニールコーティングしています)。その中をふにゃふにゃの「インナー」がスムーズに動くことで、各部に動きを伝えています。また、ビニールでコーティングすることで錆びにくくなっています。

「インナー」と「アウター」は基本的には密着しているので水が入りにくくなっていますが、雨や湿気で水分が浸入すると錆てしまいます。するとアウターの中で引っかかって動きが悪くなり、最悪の場合はまったく動かなくなってしまうので、普段よりレバーの引きが重くなったと感じた時は、ワイヤーの交換を検討したほうが良いかもしれません。
また、「アウター」が直角もしくは鋭角に折れている場合も交換を検討した方が良いでしょう。ふにゃふにゃの「インナー」が引っかかってスムーズに動かなくなります。
タイヤやブレーキシューなどと違い、消耗や劣化に気づきにくい部品ですが、ワイヤーも消耗部品です。何かしらの手段で誤魔化しながら使い続けることもできますが、違和感を覚えたら早めの交換をオススメします。





