2023年シーズンのMotoGPチーム体制 ドゥカティは4チームを維持 日本メーカーは計3チームに
2022年シーズンのMotoGPは11月上旬に行なわれた最終戦、バレンシアGPで幕を閉じました。2023年3月下旬に開幕する2023年シーズンまでの間に、2022年シーズンと2023年シーズンはどのような変化があるのか、チーム体制という点で確認していきましょう。
2023年シーズンのMotoGPチーム体制は……
2022年シーズンのMotoGPクラスには、12チーム24名のライダーが参戦していました。ドゥカティ4チーム、ヤマハ2チーム、アプリリア1チーム、KTM2チーム、スズキ1チーム、ホンダ2チームという内訳です。なお、現在は1チームあたり2名のライダーが所属しています。

2023年シーズンは、このチーム体制が少し変わります。以下は2023年シーズンのMotoGPクラス参戦コンストラクターとチームです。チーム名については、2022年12月5日時点のものとなります。
<ドゥカティ>
ドゥカティ・レノボ・チーム
プリーマ・プラマック・レーシング
グレシーニ・レーシングMotoGP
ムーニー・VR46・レーシングチーム
<ヤマハ>
モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム
<アプリリア>
アプリリア・レーシング
クリプトデータ・アプリリア・RNF・MotoGPチーム
<KTM>
レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング
<ホンダ>
レプソル・ホンダ・チーム
LCRホンダ・チーム
<ガスガス>
テック3・ガスガス・ファクトリーレーシング
2022年シーズン、コンストラクターズタイトルを獲得したのはドゥカティ。また、チームタイトルを獲得したのも、ドゥカティ・レノボ・チームです。ライダーズタイトルはドゥカティ・レノボ・チームのフランセスコ・バニャイア選手が獲得しました。
というわけで、2022年シーズンはドゥカティがコンストラクター、チーム、ライダー、3つのタイトルを獲得したのです。2023年シーズンのドゥカティは、ライダーラインナップは一部変わりますが、4チーム体制は変わりません。

大きなトピックとしては、スズキが2022年シーズンをもってMotoGPから撤退したことでしょう。最終戦バレンシアGPではアレックス・リンス選手が優勝し、文字通り有終の美を飾りました。惜しまれるスズキの撤退によって1チームが減り、2023年シーズンは11チーム22名のライダーが最高峰クラスに参戦することになります。
また、2022年シーズンに躍進を果たしたアプリリアにサテライトチームが加わることにも注目したいところです。
アプリリアは2015年シーズンからグレシーニ・レーシングがチーム運営をする形で参戦してきましたが、2021年シーズンをもってグレシーニとの関係を終了し、2022年シーズンはファクトリーチームとなりました。

所属ライダーのアレイシ・エスパルガロ選手が第3戦アルゼンチンGPで初優勝を飾り、これがアプリリアとしても最高峰クラスでの初勝利となりました。そして、シーズン終盤までチャンピオン争いに食い込む活躍をしたことはご存知のとおりです。
ファクトリーチームとなりチャンピオン争いに加わった2022年シーズン、そしてサテライトチームが増える2023年シーズン。アプリリアは確実にステップを踏んでいるように思われます。
なお、2023年にアプリリアのサテライトチームとなるRNFレーシング(クリプトデータ・アプリリア・RNF・MotoGPチーム)は、2022年までヤマハのサテライトチーム(WithU・ヤマハ・RNF・MotoGPチーム)として参戦していました。つまり、ヤマハはサテライトチームを失い、ファクトリーチームの1チーム体制となるのです。
KTMでは、テック3(2022年はテック3・KTM・ファクトリーレーシングとして参戦)がサテライトチームとしてではなく、ガスガスがテック3とのコラボレーションでMotoGPクラスに参戦します。ガスガスはKTM傘下であり、KTMとガスガスの2チーム体制として考えて良いでしょう。

つまり、2023年は欧州メーカー(ドゥカティ、アプリリア、KTM、ガスガス)が8チーム、日本メーカー(ヤマハ、ホンダ)は3チームが参戦するわけです。こうしたチーム体制を見ると、潮流の変化を感じざるをえません。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。






