一体なぜ?渋滞が発生する理由とは

渋滞に巻き込まれた経験があるライダーは多いと思います。一体なぜ、渋滞は発生してしまうのでしょうか。

一般道と高速道路では異なる渋滞の原因

 年末年始やお盆休みなど、大型連休の時期になると、高速道路の渋滞がニュースでたびたび報道されます。渋滞時にバイクでノロノロ運転をする事が苦手なライダーもいるでしょう。そもそも、信号がない高速道路で、なぜ渋滞が発生するのでしょうか。

 工事や事故などが渋滞の主な原因だと思われがちですが、実は無意識でおこなっている運転操作が原因で引き起こされている場合の方が多いのが実情です。

渋滞の原因は一般道と高速道路で違う
渋滞の原因は一般道と高速道路で違う

 ひと言で渋滞といっても、ノロノロと動いている状況から、まったく動かない状況まで様々あります。NEXCO各社によると、高速道路における渋滞は「時速40km以下での低速走行や発進をくりかえす車列が、1km以上かつ15分以上継続した状態」と定義されており、一般道は時速10km以下の状態が渋滞に当たります。

 ちなみに、一般道と高速道路では、それぞれ渋滞の発生するメカニズムが違います。

 一般道では、大きな交差点にある信号機が渋滞の原因であることがほとんど。青信号が点灯する時間の長さは交通量と場所ごとに設定されているのですが、朝夕の混雑しやすい時間帯は、一度の青信号で通過できる通行量を超えてしまい、交差点を先頭に渋滞が発生する流れです。特に右左折レーンが設けられてない道路では、交差点で曲がろうとする車両が後続車の進路を妨げてしまうため、より渋滞を悪化させる原因になっています。

 そのほかの原因としては、工事渋滞と事故渋滞があります。一般道、高速道路にかかわらず車線を規制するため、1度に通れる交通量が減少し、渋滞が発生してしまうのです。

 一方の、高速道路の渋滞を引き起こす原因でもっとも多いのが、交通集中渋滞です。

 NEXCO中日本によると、2021年に発生した渋滞のうち、交通集中が原因となるものが全体の66%、事故が17%、工事が2%の割合なので、渋滞の大部分は交通集中によって引き起こされているといえます。

自然渋滞の原因とは?

 では、工事や事故が起こった訳ではないのに、一体なぜ渋滞が発生してしまうのでしょうか。

渋滞の原因は工事や事故だけではない
渋滞の原因は工事や事故だけではない

 これは「自然渋滞」と呼ばれる現象で、ほぼ同じ場所で起こり、先頭の車両が速度を落とすことで後続車に連鎖します。そして自然渋滞の発生場所でもっとも多いのが「上り坂・サグ部」で、全体の約6割を占めます。

 サグ部とは、下り坂から上り坂に切り替わる緩やかなV字型の場所のこと。このような場所では道路の勾配に気づきにくく、無意識のうちに速度が落ちてしまいがちです。そのため、後続車がブレーキをかけることになり、それがさらに後続車に連鎖して、どんどん渋滞が伸びていくという流れです。

「さっきまで渋滞していたのに、ある場所から急に進むようになった」という経験をしたことがあると思います。そういった渋滞は、上り坂やサグ部が原因となっている事がほとんどです。

高速道路のインターチェンジも渋滞しやすい場所のひとつ
高速道路のインターチェンジも渋滞しやすい場所のひとつ

 高速道路の出入り口となるインターチェンジも渋滞しやすい場所として挙げられます。スピードを落とした流入車が合流する際、後続車がブレーキをかけたり、車線を変更することで全体の流れが妨げられ渋滞しやすくなります。

 また、料金所の出口から一般道につながる接続道路も、その先にある信号の影響で高速道路の本線まで渋滞が発生することも。なお、料金所は交通集中渋滞のワースト1位でしたが、ETCが普及したことでほぼ解消されました。さらに、トンネルの入り口も急に暗くなることにより、無意識にスピードを落としがち。そのため、トンネルもサグ部と同じように自然渋滞が起こりやすい場所です。

 一般的に渋滞は、先頭車の減速をきっかけに、後続車がブレーキをかけるという流れが、どんどん後方に連鎖していくことで形成されていきます。

 一方で、どこで渋滞が起こるかを予測するのは簡単なことではありません。高速道路では、出発前に情報を入手することが渋滞を回避するカギとなるでしょう。最近では、スマートフォンやカーナビなどで、最新の渋滞情報を簡単に取得できるようになりました。ものによっては回避ルートを自動で検索してくれるので、これらを活用することがおススメです。

 また、確実に渋滞を回避するためには、ピーク時を避けて高速道路を利用することも大切。もっとも混む朝夕の時間帯や、年末年始、大型連休などのピークの日を避けて利用するだけで、渋滞に巻き込まれる確率を格段に下げることができます。

渋滞に撒き込まれてしまった際の注意点

 どんなに対策をしても、いつどこで発生するかわからない渋滞ですが、もしも渋滞に巻き込まれてしまった場合、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

渋滞時はなるべく左側の車線を走るようにする
渋滞時はなるべく左側の車線を走るようにする

 まず、高速道路ではなるべく左車線を走るようにしましょう。道路が混雑してくると、多くの人が追い越し車線に移動します。3車線ある高速道路の場合、渋滞時の平均速度は、追い越し車線が16km/hで一番左の車線が25km/hという調査結果もあり、車線変更を繰り返すよりも、左側の車線を走行したほうが結果的に早く渋滞を抜けられる可能性が高いといえます。

 なお、渋滞している高速道路では、たびたび路側帯を走行しているバイクを見かけることがありますが、高速道路の路側帯は、緊急車両の走行や故障車の停車など、緊急事態に備えるためのエリアです。路側帯を走行すると取り締まりの対象となるので、絶対にやめましょう。

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