高速道路に設置されている鯉のぼりみたいなオブジェ…何か役割はあるのか?
ツーリングなどで高速道路を走行中、ふと道路傍に緑色の鯉のぼりのような形のオブジェが設置されているのを目にしたことがある人も多いでしょう。これには、いったいどのような役割があるのでしょうか。
まるで鯉のぼり?高速道路傍に設置された謎のオブジェの正体とは
最高気温が20度近い日も増え、春らしい気候が続くようになりました。ツーリングシーズンに突入したことで、お花見ツーリングを予定している、もしくはすでに行ったという人も多いかもしれません。

ツーリング中に高速道路を走行する機会も多いですが、ふと道路傍を見れば、緑色など鯉のぼりのような形のオブジェが設置されているのを目にすることができます。普段何気なく目にしているものですが、この謎のオブジェにはどのような役割があるのか、知らない人もいるでしょう。
では、このオブジェにはどのような役割があるのでしょうか。NEXCO東日本の公表する情報によると、このオブジェは「吹き流し」というようで、公式ホームページには以下のように記載されています。
「高速道路を運転していて、トンネルから出た途端に強い横風が吹いていたりすると、風にハンドルがとられてしまって事故につながりかねません。そこで、お客さまに風の強さをお知らせするため、橋の上やトンネルの出口など、風が通りやすいところには、この吹き流しが設置されています。こいのぼりと同じで、風が強ければ強いほど吹き流しは横になびき、風速10m/秒でおおむね真横になびくようになります」
風速10m/秒がどのくらいの強さなのかというと、走行中のクルマが横風にあおられる感覚を受ける強さだといいます。クルマと比較しても走行風の影響を受けやすいバイクの場合、その危険性は計り知れません。

吹き流しがおおむね横に流れているのを目にしたら、横風が吹いているという心構えをするとともに、横風に流されないようしっかりとハンドルを握り、スピードを出しすぎないように十分に注意しながら走行する必要があります。
ちなみに、吹き流しの角度がおよそ30度〜40度のときは、風速3〜5m/秒であることをさしています。
また、吹き流しとあわせて設置されているのが「横風注意」の警戒標識です。吹き流しのイラストが描かれた黄色の標識で、その名の通り、この標識が設置されている場所は強い横風のおそれがあることから、ハンドルをとられないように注意をしなければならないことを示しています。
では、高速道路を走行中に風が強くなったら、どのような運転を心がけたら良いのでしょうか。

まずひとつ目は、前述のようにスピードを落とすことです。バイクが安定している場合でも、スピードが速すぎるとバイクが揺れたり、風に流されたりすることがあります。いくら高速道路とはいえ、安全に走行するためにはスピードを出しすぎないことが重要なポイントといえるでしょう。
また、通常時よりも注意深く運転することも重要です。風が強くなると、横の車線を走行するクルマが風に流され、車線を外れたり、ゴミなどの障害物が飛来する可能性も考えられます。これらの障害物に注意し、予測運転をおこなうことが大切です。
なお、当たり前のことではありますが、バイク運転時は適切な装備を着用することも大切です。ライダーは走行風にさらされると、体温が下がりやすくなります。また、前述の飛来物や石や砂などから顔を守るためにも、ヘルメットやグローブといったアイテムをきちんと着用することを忘れないように心がけましょう。
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高速道路傍の鯉のぼりのようなオブジェ、もとい吹き流しには、バイクやクルマが高速道路を安全に走行できるような役割がありました。また、地域によっては、5月のこどもの日の時期にあわせて吹き流しが鯉のぼりに変わることもあるようです。
より安全に走行するために、今まであまり目に留めていなかった人も吹き流しの角度を確認しておくと良いでしょう。




