アフリカツインの孫は中国生まれ! アドベンスタイル&トリコロールカラーのホンダ「CRF190L」は可能性無限大!!
「教習所の中を走るだけでは、その実力がわからない! オフロードへ、未知なる旅へ!!」と、試乗後に息を荒くして語るのはバイクライターの青木タカオさん。バイク館が新車販売するCRF190Lを気に入った模様です。熱きレポートをお届けいたしましょう。
アフリカツインにしては小柄な車体。その正体はいったい……!?
イエローハットグループの「バイク館」(旧SOX)が中国より輸入し、新車販売をおこなっているホンダ『CRF190L』です。新大洲ホンダが2021年に発売。ご覧の通り『CRF1100L Africa Twin』をそのままコンパクトにしたフォルムで、トリコロールのカラーグラフィックスまでソックリではありませんか!

オフロード走行も想定したクロススポークホイールはフロント19/リヤ17インチのサイズで、セミブロックパターンのタイヤを履いていますし、前後サスペンションもストローク量に余裕があり、241mmの最低地上高を確保。小さいながらも、兄貴分顔負けのアドベンチャースタイルを実現しているのです。
灯火器類はフルLEDで、縦2灯のヘッドライトがアグレッシブなフロントマスクを演出。エッジを効かせたり、滑らかに弧を描くなどエクステリアの形状も凝っていて、細部まで見入ってしまいます。

足つき性のいいミニアドベンチャー
またがってみると、足つき性がいいことがわかります。シート高が830mmと低く抑えられている上、座面が絞り込まれて足を地面におろしやすい。
ハンドルはアップライトで、ライディングポジションはゆったりとしていますが、グリップは身体のすぐ近くにあり、全体的にはコンパクトな乗車姿勢。車体重量も145kgと軽量で、押し引きも苦労しません。
ニーグリップがしやすい燃料タンクは容量が14リットルもあり、長い航続距離を確保。張り出して、下半身を走行風から守る形状としているのもアドベンチャーモデルらしく、フロントカウルとトールスクリーン(2段階調節可能)の組み合わせでクルージングも快適であることが一目瞭然です。

長旅にもでかけたくなる
今回は自動車教習所での試乗だったので、高速巡航力を確かめることはできませんでしたが、空冷SOHC4バルブ単気筒エンジンは軽快に吹け上がり、気持ちよく加速していきます。
ボア・ストロークはスクエア気味の61×63mmで、排気量は184.4cc。フューエルインジェクション化され、最高出力15.7PS/8500rpm、最大トルク15.75Nm/6,000rpmを発揮します。

大径ホイールに細いタイヤがセットされ、ハンドリングも軽やか。タイトコーナーもキビキビ走りますし、動きのいいサスペンションとコンパクトでスリムな車体を生かした身のこなしの軽さで、未舗装路も操作を楽しみながら走れる予感がしてなりません。タイヤをよりオフロード向けに換装し、林道や悪路へ挑むのも楽しいのではないでしょうか。
リヤブレーキはドラム式ですが、効きやタッチに不満はありません。フロントはもちろんディスク式で、ABSも標準装備します。
また、大型のリヤキャリアを標準装備しているのも嬉しい限りで、キャンプツーリングなどアウトドアフィールドへ出かける機会が増えそうです。

お買い得感のある価格設定
フルLCDメーターで、クラスを考えれば装備も豪華。それでいながら、車体本体価格は45万9000円(2年間保証付き)とリーズナブルな価格設定ですから、バイク館の担当者が「反響が大きく人気です」と言うのも頷けます。
車体色はトリコロールの他、ブラックもラインナップ。アドベンチャーモデルに興味はあるものの、大型な車体に抵抗があるという人には狙い目かもしれません。
■主要諸元

HONDA CRF190L
全長:2,100mm
全幅:820mm
全高:1,387mm
軸間距離:1,387mm
最低地上高:241mm
シート高:830mm
車重:145kg
エンジン形式:空冷4サイクルOHC4バルブ単気筒
ボア×ストローク:61×63mm
燃料供給方式:FI
排気量:184.4cc
圧縮比:9.5:1
最高出力:15.7PS/8,500rpm
最大トルク:15.75Nm/6,000rpm
燃料タンク容量:14L
ブレーキ:前ディスク(ABS)/後ドラム
タイヤサイズ:前90/90-19 後110/90-17
ヘッドライト:LED
テールライト:LED

Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。


















