日常使いの自転車を買う時に、チェックしておきたい「標準装備」5選
自転車にはさまざまな種類がありますが、最初から装備されているとありがたい部品がいくつか存在ます。自転車を購入してから後悔しないよう、チェックしておきたい装備を5つ紹介します。
これだけはチェックしておきたい「標準装備」5選
自転車の購入を考えたとき、まず大事なことは用途に合わせた自転車選びです。サイクリングや運動として使うならロードバイクやクロスバイクのようなスポーツタイプが適しており、オフロードや山道を駆け抜けるならマウンテンバイク(MTB)などタイヤが太くて頑丈な自転車が適しています。

そして最も身近な用途としては、通勤・通学や買い物でしょう。普段の足として日常使いをするなら、実用的なシティサイクル(ママチャリ)が適しています。
いずれの自転車のタイプも、公道を走行するには必須の装備や、最初から装備されていればありがたいパーツがあります。自転車を買う時にチェックしておきたい部品を5つ紹介します。
■前後ブレーキ
公道を走る際は、自転車には前輪と後輪のどちらにもブレーキが備わっていなければいけません。販売店などで見かける自転車のほとんどは当たり前のように装備されていると思いますが、念のためチェックしましょう。
なお、自転車のブレーキは「走行中容易に操作できる位置にあること」、「時速10kmのとき、3m以内の距離で停止させることができること」が重要です。
■警音器(ベル)
普段あまり使うこともないので見落としがちですが、道路交通法により自転車が公道を走るにはベルの装着が必須です。スポーツタイプの自転車の場合は販売時に装着されていないことも多く、その際は同時に、別途購入して取り付ける必要があります。
ちなみに、ベルを鳴らして良いのは、標識などで「警笛ならせ」と指示された場所と、「危険を避けるためにやむを得ないとき」だけです。それ以外での使用、たとえば歩道を歩いている歩行者に気づいてもらうためにベルを鳴らすことは認められていませんので、くれぐれも注意が必要です。
■反射器材(リフレクター)
自転車の後方に向けたリフレクター、もしくは自ら発光する尾灯の取り付けも義務付けられています。夜間やトンネルなど、暗く見通しの悪い状況で後ろから迫って来る車両のライトを反射し、自分の存在を知らせるリフレクターは地味な存在ながら安全を確保するためには重要です。
また、リフレクターや尾灯の色は「赤」か「オレンジ」と決まっているので、色についてもチェックしましょう。
■前照灯(ライト)
じつは、道路交通法では必須装備ではありません。ただし、夜間やトンネルなどの暗い道を走行する場合は点灯させる義務があり、無灯火の場合は道路交通法違反になります。夜間やトンネルなど暗い状況で道を走ることは絶対にない、ということであれば装備していなくても問題ありませんが、日常で使う限り、そんなことはないでしょう。必ず装備されているか確認し、無ければ別途購入して取り付けましょう。
■泥除け(フェンダー)
装着しなければならない部品ではありませんが、日常で使うなら必須と言える泥除け(フェンダー)も忘れてはいけません。取り付けることで自転車全体のシルエットが変わるので悩ましいところですが、フェンダーが無ければタイヤが路面を濡らした水や泥などを巻き上げ、衣類や身体が汚れてしまいます。とくに後輪は思った以上に巻き上げるので、目的地に着いたときには背中に泥でキレイな一直線が描かれてしまいます。
雨の日は乗らなくとも急な天候の変化もあり、暑い季節には道路に水がまかれていることもあるので、日常で自転車を使うなら、まず装備しておきたいアイテムです。
このほかにも、前かごや荷台なども標準装備であれば後付けの必要もなく便利ですが、ひとまず日常で自転車を使う際に必須となる、もしくは必須と言うべき装備を5つ紹介しました。後から「無くて困った」とならないように、購入の際は自身の用途を考えてチェックしましょう。