バイクにも必要? 免許取得1年目を示す初心者マーク

免許を取得し、いざ公道デビューをする際に、クルマの場合は初心者マークをつける必要があります。では、バイクにも初心者マークをつける必要はあるのでしょうか。

バイクにも初心者マークは必要?

 運転免許を取ってまだ間もない事を示すために、クルマに貼り付ける「初心者マーク」。教習所によっては卒業の記念品として配布されることもあるので、広く認知されている馴染みのあるマークです。

 そんな初心者マークの正式名称は「初心運転者標識」といい、その形から「若葉マーク」とも呼ばれています。クルマに貼り付けられている光景は時折見かけますが、バイクに付けて走っている光景を見かけることは、あまりありません。

 初心者マークはクルマと同様に、バイクにも貼り付けは必要なのでしょうか。

普通自動車および準中型自動車の運転免許を受けた人は取得後1年間、初心者マークの表示が義務付けられている。
普通自動車および準中型自動車の運転免許を受けた人は取得後1年間、初心者マークの表示が義務付けられている。

 結論からいうと、バイクには初心者マークの表示義務はありません。

 道路交通法71条5の「初心運転者標識の表示義務」の項目の中に、初心者マークに関する規定が記載されているのですが、それによると普通自動車および準中型自動車の運転免許を受けた人は、取得後1年間は初心者マークの表示が義務づけされています。

 ここでポイントとなるのは、条文にはバイクについてはひと言も記載されていない点。つまり、原付を含めたバイクを運転する際は、初心者マークの表示義務はありません。しかし、免許を取得したばかりだったり、久しぶりにバイクを運転する為、運転が不安な人の中には初心者マークを付けて走りたいと思う人も多いでしょう。

 その場合、道路交通法にはバイクの初心者マークの表示を禁止する決まりもないため、ライダー自身の判断で取り付けることは自由です。

 初心者マークを付けていると、まわりの車両に一定の配慮を促せるようになるので、安全運転にもつながります。また、車体の小さいバイクは、あおられたり無理な追い抜きをされることも少なくありません。初心者マークは、そういった危険な行為に対する抑止効果も期待することができるでしょう。

バイクに初心者マークを貼り付ける際の注意点

 バイクに初心者マークを付ける際に、ネックになるのが取り付け場所です。

 バイクはクルマと違い、ボディに平な部分が少ないので、付ける場所を探すのが困難。バイクには表示義務がないので、取り付ける場所やサイズもライダーの判断で問題ありませんが、初心者マークは貼り付ける事によって、運転経験の浅いドライバーであることを周囲のクルマに気付いてもらえなければ意味がありません。そのため表示する位置は重要です。

高齢者マークもバイクには貼り付け義務はない。
高齢者マークもバイクには貼り付け義務はない。

 取り付け場所の例としては、泥除けやタンク、リアボックスのほか、スクーターであればレッグシールドやボディの側面が挙げられます。また、ヘルメットに付けるのも効果的といえるでしょう。また、バッジタイプの初心者マークもあるので、リュックやジャケットに取り付けるのも良いかもしれません。

 なお、バイクショップやネット通販などでは、ミニサイズの初心者マークがバイク用として販売されています。それらのアイテムを活用して、自分にぴったりの初心者マークの貼り付け場所を見つけると良いでしょう。

 ちなみに、高齢者マークとして知られている「四つ葉マーク」、正式名称「高齢運転者標識」は、70歳以上のドライバーがクルマを運転するときに貼り付けることが努力義務とされていますが、こちらもバイクに乗る際の表示義務はありません。

 高齢者マークもバイク用のミニサイズが販売されています。高齢者だけでなく、バイク初心者も愛用している人が多いようなので、周囲の人や自分の安全のためにも、運転に不安がある人は利用してみてください。

【画像】初心者マークや若葉マークを貼り付けて安全に配慮する様子を画像で見る

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