規模の大きさと遺構に驚いた!? のどかな風景の「森山城址」をスーパーカブで往く

千葉県香取市にある「森山城跡」を散策しようとスーパーカブで訪れました。そこは規模の大きさと、厳重な守りが見て分かるものでした。

なんにもないなんてとんでもない!? 大規模な城だった

 千葉県香取市にある「森山城跡」を散策しようとスーパーカブで訪れたところ、道が分からず地元の方に尋ねました。すると「なぁんもねぇよ~」と言いながらも、入り口から城址の構造まで丁寧に教えていただき、また「スーパーカブはこういう探索に便利だねぇ」とも言っていただいて無事にアクセスできました。

地元の方に教えていただき「森山城」の入り口へ。道端には城址の構造を詳しく解説した案内図が設置されていた
地元の方に教えていただき「森山城」の入り口へ。道端には城址の構造を詳しく解説した案内図が設置されていた

 まず、道端に設置された城址の案内図を見て驚きました。なかなか大規模なもので、一部農地になっていたり牛舎が建っていますが、城が機能していた時代のまま、その構造と道が残されているのです。

 案内図に書かれた解説を抜粋すると次の通りです。

・北総地域最大級の城跡で、下飯田、岡飯田台地に所在し、東野城、飯田城、橘城、柚子城などとも言われた

・直線連郭式の城で、空堀、土塁、土橋、馬出しなどが残り、東西620m、南北500mあり、東側の外郭部とされる須賀山城址を含めると東西1.5km、南北500mの規模となる

・1218年、千葉常胤(ちばつねたね)の6男、東胤頼(とうたねより)が築城したという説がある

 築城に関しては他にも説があり、不明な点は多いそうです。現在の「森山城址」からは北条氏の築城技術の強い影響が見られ、1570年前後に千葉胤富(ちばたねとみ)が東側の「須賀山城」を取り込んだ大拡張、増強工事がされたそうです。

 千葉胤富は千葉家の27代当主で、北条家と手を結び、上杉家に対抗したとされる人物なので、北条流の城跡機構が見られるのも納得です。

本丸の「仲々城」を超えると「奥仲城」への「虎口」(こぐち:出入口)がある。ここは道をクランク状に曲げることで側面から矢で攻撃できる横矢を設けるなど、厳重な防御施設となっていた
本丸の「仲々城」を超えると「奥仲城」への「虎口」(こぐち:出入口)がある。ここは道をクランク状に曲げることで側面から矢で攻撃できる横矢を設けるなど、厳重な防御施設となっていた

 城址は民有地なので、迷惑のないようゆっくり進みます。城の正面、大手門から入っていくと、敵の迎撃システムが視界に飛び込んできます。ありがたいことに解説板が設置され、文字入りの写真などで非常に分かりやすいです。

 さらに主郭に向かう道はわざとクランク状に曲がっていて、これも横から弓矢を射掛ける防御の仕組みとなっています。なかなか厳重な守りがなされていたことが分かります。

 牛舎を通り過ぎて開けた農地へ出ました。ここももちろん城の一部であり、まさに主郭だったところです。現在だからこそのんびりとここまで辿り着けましたが、戦国時代の敵兵からすれば、容易にここまで来られないことは想像にかたくありません。

 長閑な景色と春の陽気の中で、武士が闊歩したであろう城址を巡る醍醐味を、十分に感じられた散策となりました。

【画像】千葉県香取市の「森山城址」を詳しく見る(14枚)

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