原付免許でもGET可能!? 優良ドライバーの証ゴールド免許の条件とは
原付の免許は学科試験だけで取得することができる手軽さが魅力です。では、5年間無事故・無違反を達成した場合、原付免許でもゴールド免許になるのでしょうか。
メリット溢れるゴールド免許!
運転免許証は、過去の交通違反や取得時期によって、有効期限が記載されている場所の帯の色が異なります。この帯の部分が金色になっているのが、「ゴールド免許」と呼ばれる免許証。
ゴールド免許の取得条件は、第一に過去5年間で無事故・無違反であること。そして、5年以上運転免許証を保有していること。さらに、重大違反教唆幇助、道路外致死傷がないことの3つが求められ、これら、すべての条件をクリアしなければなりません。5年間、無事故・無違反を達成し、無事にゴールド免許が交付されると、優良運転者であることを証明することができます。
そんなゴールド免許のメリットはそれだけではありません。

まず、免許証の有効期限が5年間に延長されます。また、免許更新時に「優良運転者講習」となり、講習手数料が安くなったり、講習時間が30分に短縮されるほか、住所のある都道府県内の警察署であればどこでも更新手続きが可能となります。
このように、ゴールド免許を持っていることで、免許更新時にかかる手間や費用を抑えられるメリットが発生。さらに、ゴールド免許の保有者は、事故を起こす確率が低いと認められているため、自動車保険の保険料の割引が受けられます。割引率は保険会社によって異なるので、加入する際は事前によく確認するようにしましょう。
また、ゴールド免許も持っていると「SDカード」という、さまざまな場所で割引や特典を受けられるカードを発行することができます。
SDカードは、ガソリン代や飲食代、宿泊料金の割引のほか、マイカーローンの金利の優遇などのサービスもあるお得なカード。ただし、交付手数料が670円かかり、カードの発行には手続きが必要。SDカードの優遇店は全国にあるので、お住まいの地域によく利用するお店があるようなら、申し込んでみるのも良いでしょう。
原付免許で目指せゴールド免許!取得は可能なの?
優良運転者の証である「ゴールド免許」は、所持しているとさまざまな優遇措置を受けることができます。そのため、憧れのゴールド免許取得を目指して、日頃から安全運転を心掛けている人もいるでしょう。なかには、原付免許でゴールド免許を目指したいという人もいるかもしれません。
しかし原付免許は、学科試験に合格すれば1日で取得できる点が魅力。手軽に取得できる反面、二段階右折や30km/hの速度制限といった、他の免許とは違った独自のルールが存在します。
このように少し特殊な原付免許ですが、安全運転を続けていれば他の免許と同じようにゴールド免許になるのでしょうか。

原付免許は都道府県の公安委員会から交付され、他の運転免許と同じように管理されているもの。つまり、原付免許であってもゴールド免許の取得の条件は、他の運転免許とまったく同じということです。ただし、免許の更新は3年ごとなので、原付免許だけでゴールド免許を取得するには最低6年かかります。
例えば、新規で原付免許を取得すると一般的にはまずグリーン免許が交付され、初めて免許を更新すると初回運転者となり、ブルーの免許に変わります。さらに、次の更新まで無事故・無違反を貫けば、ようやくゴールド免許を取得できるのです。
また、原付免許でゴールド免許を取得しておくと、普通二輪や普通自動車などの免許を取得する際に、免許の色が引き継がれるというメリットがあります。この制度を利用すれば、ゴールド免許を手に入れるのに6年かかるところを、5年に短縮することが可能。
例えば、16歳で原付免許を取得して、5年間無事故・無違反を達成したのち、21歳で普通免許を取得すれば、最短5年でゴールド免許を手に入れることができるという事。
ちなみに、運転免許証を持っているが実際には運転しない、いわゆる「ペーパードライバー」の人でも更新手続きさえすれば、ゴールド免許を保有することが可能です。
そう考えると、毎日のように原付に乗ってゴールド免許を手に入れた人は、真の優良運転者といえるのかもしれません。