【MotoGP第7戦ドイツGP】Moto3佐々木歩夢選手が3戦連続表彰台を獲得! 最終周で惜しくも優勝逃す!
MotoGP第7戦ドイツGPが2023年6月16日から18日にかけてドイツのザクセンリンクで行なわれました。Moto3クラスに参戦する日本人ライダー、佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)は優勝争いの末、2位表彰台を獲得し、3戦連続で表彰台に立ちました。
速さを見せつけ3戦連続表彰台を獲得
2023年シーズンもMotoGPのMoto3クラスに参戦する佐々木歩夢選手(#71/ハスクバーナ)は、フランスGPで2位、イタリアGPで3位を獲得してドイツGPに臨みました。直近の2戦で表彰台を獲得している佐々木選手は、ドイツGPでも初日から速さを見せつけます。金曜日の午前中に行なわれるレースウイーク最初のセッション、プラクティス1をトップで終えたばかりか、オールタイムラップ・レコードを更新したのです。

土曜日の予選でもプラクティス1で記録した自分のタイムを更新して新たなオールタイムラップ・レコードを叩き出し、予選1番手を獲得します。このとき佐々木選手が記録したタイムは、2番手のライダーに1秒以上の差をつけるものでした。コンマ1秒が順位を左右するなかで、このタイム差は驚異的と言えるでしょう。
そんな佐々木選手の速さは決勝レースで、中盤まで如何なく発揮されていました。1周目でトップに立った佐々木選手は、2番手以下のライダーを引き離してほとんど単独トップでした。しかしレース中盤、2番手のデニス・オンジュ選手(KTM)が差を詰めて佐々木選手の背に迫り、終盤には2人の差がほとんどない状況となります。

2人のラップタイムはほとんど変わりなく、こうした状況では追いかけるほうが有利です。佐々木選手はタイヤをセーブしつつ走っていましたが、最終ラップの最終コーナーで抜かれたら勝つのは難しい、とも考えていました。そして僅差を保ったまま迎えた最終ラップ、その最終コーナーの進入で、佐々木選手はオンジュ選手にかわされます。佐々木選手は優勝したオンジュ選手に次ぐ、0.095秒差の2位でゴールしました。

レースのほとんどをリードしながらも、2位で終えた佐々木選手。パルクフェルメのインタビューで、レースをこう振り返っていました。
「レース中盤、デニスが迫っているのはわかっていました。もう少し攻めることができたと思いますが、ただ、タイヤをセーブしないといけなかったんです。落ち着いて、同じようなラップタイムを刻みました。僕は落ち着いていたけど、追いつかれました」

「最終ラップ、最終コーナーからは予想外でしたね。ちょっとタイトなラインを通ったつもりだったけど、彼がインサイドに飛び込んできて。今日は2位でした。もちろん、自分のスピードを考えれば残念な結果です。でも、また表彰台を獲得できました。今日は父の日だったので、この結果を獲得できてよかったと思います。父に感謝し、前進を続けていきます」
第8戦オランダGPは、6月23日~25日、オランダのTT・サーキット・アッセンで行なわれます。佐々木選手が目指すのは、もうひとつ上の順位になるはずです。
■Moto3クラスとは……
Moto3クラスは、4ストローク250cc単気筒エンジンのレーシングマシンで争われる。タイヤはダンロップのワンメイク。MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの中で最も年齢層が低く、Moto2クラス、MotoGPクラスへの昇格を目指す若いライダーたちがしのぎを削る。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。






