フード付きの服は危険!? バイクに乗る際に避けた方が良い服装とは
バイクに乗る際に、服装を間違えると大きな怪我をしてしまったり、交通違反で捕まってしまってしまう事もあり得ます。では、具体的にはどのような服装が運転に適していないのでしょうか。
半袖半ズボンは絶対NG!サンダルは交通違反の恐れも
バイクに乗る際の服装については、バイクの免許を持っている人なら教習所で既に習っているはずです。しかし街中で走っているうちに、服装に対する心掛けが疎かになってしまっている人も少なくありません。
そこで今一度、走行に適していない服装を確認してみましょう。

まず大前提として、肌の露出が多い服装はバイクには向いていません。半袖のTシャツや半ズボンなどを着ていると、万が一事故を起こしてしまった際に外傷が酷くなってしまいます。ライダースジャケットやプロテクター入りのズボンを着用していればほぼ無傷で済む事故も、半袖や半ズボンだった場合は大怪我につながる可能性が高まります。
バイクを運転する際は最低でも長袖、長ズボンの着用を心がけましょう。また、プロテクター入りのライディングウェアを選ぶことによって、さらに安心で快適なライディングができるでしょう。
また、これからの時期は特に、同じ運転姿勢でずっと炎天下の中を走っていると紫外線を浴びすぎてしまい、日焼けが生じます。極端に日に焼けてしまうと皮膚が赤くなり、ヒリヒリとした痛みが現れるほか、さらに重症の際は水疱が現れることもあります。
長袖や長ズボンを着用することによって日焼けはある程度防げますが、UVカット機能付きのウェアを選んだり、衣類でどうしても隠せない部分には日焼け止めを塗ったりすることで、より効果的に日焼けから身を守ることが可能です。

また、足でのギアチェンジやブレーキ操作が不要なスクーターに乗っている人は見落としがちですが、サンダルも運転に適してはいません。中には、近距離の運転だけならサンダルでもいいだろうと考え、サンダルのままバイクを運転している人を見かけます。
しかし、この行為は危険なだけでなく、交通違反になってしまう恐れがあるので要注意。
ギアの操作やブレーキの操作をする場合、サンダルだと操作がしづらいことに加え、それらの操作がないスクーターであっても、転倒した際には露出した足に大怪我を負ってしまうなどのデメリットが考えられるため、サンダルでバイクに乗ることは都道府県の公安委員会規則で禁止されています。
もしサンダルでバイクに乗っているところを警察に取り締まられてしまうと、公安委員会遵守事項違反となり二輪車の場合は6000円、原付の場合は5000円の反則金が科されます。
さらに、足の外側のくるぶしと呼ばれる骨が出っ張った部分も、転倒してしまった際に傷つきやすいポイント。バイクを運転する際は、くるぶしの隠れるようなブーツやハイカットの靴を履くとよいでしょう。
靴紐やフードにも気をつけて、より安全なバイクライフを
ここまで、バイクに乗る際の服装に関する基本的な注意事項をお伝えしましたが、その他にも、気をつけておくとさらに安全にバイクを楽しめるポイントがあります。

まずひとつめのポイントは靴紐。バイクに乗る際、ステップやチェンジペダルなどに引っかかって靴紐が解けてしまうことがあります。解けてしまった靴紐は車体に巻き込まれてしまうことがあり、非常に危険です。
そこで、市販の結ばない靴紐に交換するか、結び目が体の外側に来るような特殊な結び方にすることで、靴紐が巻き込まれてしまうリスクを下げることが可能。
ベルトで固定するタイプのライディングブーツを選ぶとより安全です。
そしてふたつ目のポイントが、フードの有無。フード付きのパーカーでバイクに乗ってしまうと、走行風によってフード部分が膨らみ、首を圧迫する恐れがあります。特に高速道路などを走行する場合は要注意。
ただし、ライディングウェアについているフードの場合は、風の対策が施されているものもあるので、気にする必要はありません。通気性が悪く、風をため込んでしまうようなナイロン素材のパーカーなどは避けるようにすると良いでしょう。