【MotoGP第8戦オランダGP】Moto3佐々木歩夢選手が4戦連続表彰台! ランキング3番手浮上で前半戦を締めくくる
MotoGP第8戦オランダGPが2023年6月23日から25日にかけてオランダのTT・サーキット・アッセンで行なわれました。Moto3クラスに参戦する日本人ライダー、佐々木歩夢選手(ハスクバーナ)は、決勝レースで最終ラップまで優勝争いを繰り広げ、4戦連続で2位表彰台を獲得しました。
4戦連続表彰台! ランキング3番手に浮上
MotoGP第8戦オランダGPで、Moto3に参戦する佐々木歩夢選手(#71/ハスクバーナ)はフロントのフィーリングにやや苦しんでいました。いつものレースウイークではプラクティスで上位につけ、予選でトップ3に入る速さを持つ佐々木選手ですが、オランダGPでは3回のプラクティスで総合8番手、予選Q2では4番手、決勝レースは2列目から挑むことになりました。とは言え、フロントのフィーリングについて問題を抱えていたのは佐々木選手だけではなく、多くのライダーが、とくにKTM勢が苦しんでいました。

「今週はトップのライダーも、何人か厳しいウイークを過ごしています。僕も(フロントの)フィーリングは良くなかったんですけど、今日は少しずつ良くなってきました」と、佐々木選手は土曜日の夕方に語っていました。
「とくにKTMはフロントのグリップがないと走れないバイクなので、そういう意味では、ホンダがけっこう強いウイークなんじゃないかな、と思います」
日曜日の決勝レースで、佐々木選手は大きな集団のなかで上位につけながら、周回を重ねます。レース中盤は下がって様子を見ながら、残り3周で前に出ようと考えていました。そして実際、その通りの展開となります。

最終ラップも数人のライダーが激しく優勝争いを繰り広げましたが、チェッカーが近づくにつれ、その争いは佐々木選手とホンダを走らせるジャウメ・マシア選手(#5)の2人にしぼられていきました。先行するマシア選手を15コーナーでパスした佐々木選手。しかし、続く16コーナーでマシア選手にトップを奪い返されます。結果的に、それが勝負を決めたのでした。
「最終ラップの16コーナーまでは完全に思い通りのレースができました。最後は抜かれてしまったので少し悔しいレースになりましたが、4戦連続表彰台です。確実にペースもスピードもあります。勝つのに足りないところを、しっかりと夏休み中に仕上げていけたらなと思います」
レース後、佐々木選手はそう語ります。

オランダGPの2位により、佐々木選手は4戦連続で表彰台を獲得しています。そうした安定した成績は、オランダGPで佐々木選手にMoto3のチャンピオンシップ ランキング3番手浮上をもたらしました。
佐々木選手はシーズン前半戦を振り返り、「(転倒した)第2戦、第3戦を除けば、いい形で前半戦を終えられました。後半戦は、前半戦の最初の数戦のようなミスをしないことと、どこかでしっかり優勝を狙っていきたいです」と語りました。シーズン後半戦は、ますます勢いに乗った佐々木歩夢選手の戦いを見ることができるでしょう。

MotoGPは約5週間のサマーブレイクに入り、8月4日から6日にかけて、イギリスのシルバーストン・サーキットで行なわれる第9戦イギリスGPから後半戦となります。
■Moto3クラスとは……
Moto3クラスは、4ストローク250cc単気筒エンジンのレーシングマシンで争われる。タイヤはダンロップのワンメイク。MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの中で最も年齢層が低く、Moto2クラス、MotoGPクラスへの昇格を目指す若いライダーたちがしのぎを削る。
Writer: 伊藤英里
モータースポーツジャーナリスト、ライター。主に二輪関連記事やレース記事を雑誌やウエブ媒体に寄稿している。小柄・ビギナーライダーに寄り添った二輪インプレッション記事を手掛けるほか、MotoGP、電動バイクレースMotoE取材に足を運ぶ。







