現役ライダーが生み出した着るだけ水冷服「人間エアコン」 その生い立ちは?
酷暑を乗り切るための強力な助っ人「人間エアコン」 の生い立ちと現在の姿について解説します。
熱中症対策の強力助っ人
昨今、日本国内においては各所で猛暑日が続き、熱中症での救急搬送が増えるなど体調管理の難しい時期が到来しています。

クルマとは異なり、エアコン装備の無い二輪車においては暑さを凌ぐために様々な施策が必要となりますが、大阪に拠点を置く「クールスマイル」はかねてより熱中症対策のための製品開発を進めてきましたが、同社はこれまでに「冷える帽子」や「エアコンマスク」、「バケツエアコン」など様々な製品を販売。
なかでも現在の主軸製品といえる「人間エアコン」と名付けられた面水冷服(非常に薄い平面状の水冷管により流水するシステム)は、2014年より販売されている製品で、ライダーはもちろん、工事現場作業員や酷暑の国「カタール」の労働現場でも利用されています。
人間エアコンの開発者であり、現役のライダーであるクールスマイル代表の中西雄三さんは、同製品について次のように話します。

「弊社は東日本大震災発生後の2011年に創業し、以来、“熱中症で苦しむすべての人に救いを提供すること”を理念に活動してきました。
当時は復興支援、そして原発の作業員を想定して開発して参りましたが、そこから年々、進化を続け現在に至ります。

従来まではボトルを収納するポーチが必要でしたが、最新型のK2では着衣にボトルとポンプを内蔵することでオールインワンの水冷服を実現しています。
また、頭部を冷やすヘルメットエアコンに関してはマスク付きと無しの2バージョンがあり、呼吸も冷やすことが可能です。
インナーと外側、両方を冷やすことで春・秋ごろのような体感となります。
最新モデルは今までの中で最高の仕上がりとなっています」。

これまでは、2リットルや1リットルの市販ペットボトルのリサイクルで使用したり、専用2リットルボトルを採用していた人間エアコンですが、最新モデルのK2では内蔵式のボトルとすることでチューブ類の引っかかりも解消。
シンプル化したポンプユニット、USBバッテリー仕様とすることで連続運転8時間以上を実現(使用するバッテリーによる)を実現しています。
洗濯も可能で、脱水のみでほとんどの水気が抜けて、洗濯機から取り出したらすぐに着用が可能な人間エアコン。
酷暑が続く日本のライダーにとって今後、必須装備となる日がくるかもしれません。






